RKOは1955年のスタジオ売却以来、すっかり旧作の管理会社になってしまった。
(ちなみに旧スタジオは現在のパラマウントスタジオの半分=パラマウントがここを買った)
それでもテッド・ハートレイがトップになってからは少しずつ復活しつつある。
RKOやMGMの元気が無いと、やはりハリウッドも活性化しないと思うしね。
本作はスライの「シェイド」や「ローラ・スマイルズ」以来、久々のオリジナル作品
になる(今回は全米配給をアンカーベイに任せているが)。
重鎮のM・ダグラスを迎えたことで、1930〜40年代の「あの」RKOらしさが
戻ったことが一番嬉しい。こういうどんでん返し系サスペンスがRKOの十八番だった。
観客はみなJ・メトカーフ演じる「無実の記者」の勝訴を応援するのだが、そこから
派生する展開の見事さは、さすがP・ハイアムズ監督の手腕だ。
まさに最後まで目が離せない快作だと思う。
まあ写真の合成とか「そんなアホな」的場面はあるものの(笑)、見応え感で超越させて
しまう。この記者を助ける女性検事を演じたA・タンブリンもストーリーに
真実味を加えていた。
特典映像が予告編しか収録されていないのが残念だが、DVDでも画質は上質であり、
ぜひ多くの人に勧めたい作品だ。星は4つです。