ピュリッツァー賞を受賞し、映画化されてアカデミー賞でも4部門でノミネートされた「ダウト〜あるカトリック学校で〜」の原作の戯曲です。
カトリック教会でおこる小児性愛者の事件です。
それを「疑う」校長と、そんな事実はないと主張する神父の激しい激論があります。
しかし、この本の主題は、あくまで「ダウト(疑い)」です。
校長は、証拠はないのですが、この「疑い」を「確信」しています。
作者で、映画でも監督をしたシャンリィは、この神父が有罪か否かは明確にしていません。
ただ、昨今の風潮に流されて、何の確証もなく断言したり、他人を糾弾したりすることに対する警鐘を鳴らしているということのようです。
「疑わしきは罰せず」とは言うものの、マスコミの論調や世論の動向に、何となく流されている自分を反省するいい機会かも知れません。