これで9800円は安い。1作目は言うまでもない秀作。とくに冒頭30分の主要人物たちのドラマの見せ方はうますぎる。これがローラーボールの監督の作品とは思えない。
2作目はエイリアン3の監督を降りた後のレニー・ハーリン監督作。公開当時は航空会社からあんなテロはありえないとクレームがついたが、少々無理があってもぐいぐいと引っ張っていくハーリンの技量は見事。テロリストは多分シリーズ中最強。大虐殺的な報復テロ場面に批判があったが、あれは目的のためなら手段を選ばないテロリスト達の冷酷さを示す場面でもある。
3作目も個人的には秀作。テロリストと主人公2人の取り引きやカーチェイスに迫力があった。もとはリーサル・ウェポン3に利用される予定だった脚本を転用したため、リーサル・ウェポンを彷彿させる作品でもあった。ラストはあっさりしているが、どうもこれは意図的な気がする。
今回の特典DVDはすごい。収録時間もすごいが、初公開の未公開シーンは必見。1作目の未公開シーンはそこそこだが、2作目はなかなか。暴力的、テンポが鈍る理由でカットされたのだと思うが、ぜひともカットしないでほしかった。とくに注目すべきは3作目の別ラスト。ノベライズはこの別ラストで終わる。3作目は公開が延期されたのだが、その理由はラストシーンの変更のためであった。ラスト差し替えの理由がDVDで述べられているが、もっともな理由だし、あの別ラストはあっけなさ過ぎる。
本来なら一部の映画関係者の間でしか知り得ない裏話を映画ファンが堪能できるなんて、DVDの凄さを再認識。監督の映画解説も必聴。