著者は自ら「面白おかしく」「発想が斬新であり」「道徳心に問いかける」ものを書くと断言しています(詳しくはHP)。
「面白おかしくは」何気ない会話から緊迫の場面まで
「発想が斬新であり」は観たことも無い衝撃的アイデア
「道徳心に問いかける」はあまりにも弱く悲しく、しかし強い「人間であるということ」
宇宙から人類に危機を与える物体が来ている時に、誰が何をしていけばよいのか。人類の誰にも初めから正解が分かるわけが無い、現実の断片をつなぎ合わせてそれぞれが自らもがき苦しみ答えを見つけたと思ったらそれが本当に答えなのか迷い、それでも立ち止まるわけにはいかない。
人間だから当然ミスが有り、危機の中でもいがみ合いがあり、愛し合いが有り、主人公以外の登場人物にもその人生の流れの前後を想像して何度も立ち止まりました。
上下巻読むのには時間がかかるでしょうが、800ページもドキドキハラハラが続くということは本を読む人にとってはとても幸せなことだと思います。私は最後まで「まだ終わらないでほしい」と思いながらページをめくっていました。