お腹の底から笑いたいが、最近面白い映画がないとお嘆きの方にお勧めの一本です。
とにかく笑いっぱなしでした。特にルール無用の野球大会の部分は最高です。
戦後復興期のやくざの野球大会という突飛な想定で、どうなるかと思いましたが、菅原文太、北大路欣也、田中邦衛等の演技派のキャストが持ち味を十分発揮していると感じました。
岡源組が初戦であたったアル中の元プロという設定の田中邦衛に焼酎を盛るシーンと、岡源と橋伝組との決勝戦とが面白い。
焼酎を盛られた後という設定の田中邦衛の演技は笑える。
また、橋伝のエースである北大路欣也の剛球でマッチョな審判が病院送りになった後の主審を演じる役者がうまい。この役者の演技は面白さに拍車をかける名演である。しかし、バットでキャッチャーの頭を投手の投球前に叩いてインターフェアとはすごい。後はやくざらしくルール無用だが面白い。10度以上見たがいまだに笑いっぱなしである。
最後の結末は、北大路欣也と菅原文太との対決になるのは見え見えだが、この作品の全編のストーリはこれを余りあるほどの面白さがある。
本作品は、岡本喜八監督作品の中でもジャズ大名と並ぶ名作と思います。
この作品は、個人的には岡本喜八監督作品の中では一番の傑作と私は思います。
魔球を投げるために自分の指をつめた自軍の投手に対するフランキー堺の台詞「戦争でもなんでもないときに自分の大事な指をつめるなんて馬鹿野郎」と、最後の強制労働のシーンとにさりげなく戦争批判をメッセージとして含んでおり、ジャズ大名のように単なる喜劇ではない点も素晴らしいと思います。
映画の殿堂ができたら、ぜひ殿堂入りさせるべき一本です。