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ダイナスティ 企業の繁栄と衰亡の命運を分けるものとは
 
 

ダイナスティ 企業の繁栄と衰亡の命運を分けるものとは (単行本)

デビッド・S・ランデス (著), 中谷 和男 (翻訳)
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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ダイナスティ
ダイナスティ(dynasty)とは、「王朝」「世襲による権力の継承」「支配階級」を意味する。本書のテーマは、歴史に名を残すファミリー企業の研究だ。米ハーバード大学の名誉教授であり、世界的歴史家として名を馳せる著者は、金融界の「ロスチャイルド」や「モルガン」、自動車産業の「フォード」や「トヨタ」など、一族による経営が3代以上継続した巨大ファミリー企業に注目し、歴史学、経済学、経営学などの視点から、それらの企業がなぜ世界各地で高い地位を勝ち得たかを明らかにしようと試みる。

著者は本書をまとめるに当たり2つの点を重視したと言う。1つは「誰と知り合いで、誰を信用できるか」といった、いわば個人的なコネクションの強弱だ。もう1つは家族の経営哲学とも言うべきもので、「金と権力の追求者」か、「物質至上主義者」かなどに分類できると言う。

ともすれば「時代遅れ」とも受け取られがちなファミリー企業ではあるが、新たな価値の創造という経済の核心において彼らが果たした役割は大きく、その重要性は今日でも変わらないと説く。最近テレビドラマ化されて再び注目を集めている山崎豊子原作の『華麗なる一族』と重ね合わせて読むとさらに興味が広がるだろう。


(日経ビジネス 2007/02/26 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



出版社/著者からの内容紹介

ダイナスティ......。それは家族が何代にもわたり引継ぎ触れ合
い、ビジネスという場に組込まれ交錯しそして築かれる。歴史家・経済学者とし
て最高権威の著者による本書は、フォード、ロスチャイルド、トヨタ、プ
ジョー...といった世界の伝説的13ファミリーをケーススタディとして取り上げ
る。そして豊富な逸話と鋭い洞察力で、巨大ファミリー企業つまりダイナスティ
の功罪、光と影に切り込んでいる。帯での堺屋氏の「ファミリー企業は多様な価
値を創る知価社会ではますます増える」というコメントからしても、今後も
世界経済を牽引していくファミリー企業の研究は進められるだろうし、本書はそ
うした点で大変価値ある書となるはずである。また世界的ベストセラー『The
Wealth and Poverty of Nations:「強国」論<竹中平蔵 訳>』でみせたストー
リーテラーとしての才能も存分に発揮、読者を飽きさせない内容に仕上げられて
いる。

登録情報

  • 単行本: 384ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2006/12/21)
  • ISBN-10: 4569657087
  • ISBN-13: 978-4569657080
  • 発売日: 2006/12/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 14 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 131,827位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ファミリー企業の繁栄と衰退がよくわかる一冊, 2007/1/18
特に自動車部門のフォードやトヨタに関して興味を持ちました。よりGMなどとの
関係などを知りたい方にはアルフレッド・スローン著の「GMとともに」の併読
をお勧めします。
ただ、訳に関しては特にトヨタの章で意味の通じにくい文章があり残念に思いま
した。(全体的にはテンポ良く読めました)
また、日本語訳版なのだから、訳者がもう少しそのファミリー企業の背景や現在
の活動などを注釈で簡単に説明をしてくれたらと良かったと思います。
(ただ訳すのは誰にもできるので、細かいフォローが欲しかった!)

各々のファミリーは、まさにダイナスティ(王朝)を思わせる内容でした。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「ダイナスティとは、革新である」 (面白く読めます), 2007/1/6
By いせむし (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
企業統治と企業文化、それに企業のアイデンティティーに関して書かれた1冊です。
本書では、フォード、トヨタといった巨大企業の別の一面を取り上げています。
つまりファミリービジネスとしての側面を。

翻訳もののビジネス書によくある、
硬い文体と重たい論理構成に堪えて読み込んでいくと、
面白い世界が広がっています。

企業文化を創るのは創業者の意思であり、
オリジナルなカルチャーを作っていくためには、
近代的な株式所有だけによる資本の支配でなく、
企業の所有者が意識的に企業の精神を形作っていくことによる、
企業文化の積み重ねが大事だということが、
よく分かります。
組織にとって、歴史というのは大事です。

ダイナスティという言葉はよく分かりませんでしたが、
要はファミリーによる企業支配とその繁栄のことをさしています。
で、そのような統治体系は極めて保守的であると、
誤解されやすいですが、
事実は逆で極めて革新的な経営が行われていることが分かります。
またこういった企業は一種の「帝国」であって、
すごく巨大な権力が底辺に隠されていることも分かります。
この辺のエピソードは面白いです。(フォードとか)

トヨタにおける豊田家の役割などは、
ほとんど「神の手」に近いのではないかと・・・。
感服しました。

組織論としては、
ユニークだし、新しいと思います。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ファミリービジネス古今東西エッセイ, 2007/5/21
By picander - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
『同族経営はなぜ強いのか?』で、ファミリービジネスの長所を活用している実例が多くあったので、その予備知識を持って読んだ場合、本書は書評や前評判で言われるほどの斬新さはない。
ただ、ビジネスの研究書というよりもエッセイ的にファミリービジネスの強さと困難を知る上では、うまくまとめられているし、興味深いエピソードも多く盛り込まれており、面白い読み物だと思う。
例えば日常生活でも、他人であれば納得しないことでも自分の家族であれば許せるということは多くある。その非合理的といえる信頼感や価値観の共有が、ビジネスを存続・発展してきたということ。それほど、企業経営はビジネス書にあるような合理性では割り切れないものだと言える。
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