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ダイソン博士の太陽・ゲノム・インターネット―未来社会と科学技術大予測
 
 

ダイソン博士の太陽・ゲノム・インターネット―未来社会と科学技術大予測 [単行本]

フリーマン・J. ダイソン , Freeman J. Dyson , 中村 春木 , 伊藤 暢聡
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

In this visionary look into the future, Freeman Dyson argues that technological changes fundamentally alter our ethical and social arrangements and that three rapidly advancing new technologies -- solar energy, genetic engineering, and worldwide communication -- together have the potential to create a more equal distribution of the world's wealth. Dyson begins by rejecting the idea that scientific revolutions are primarily concept driven. He shows rather that new tools are more often the sparks that ignite scientific discovery. Such tool-driven revolutions have profound social consequences: the invention of the telescope turning the medieval view of the world upside down, the widespread use of household appliances in the 1950s replacing servants, to cite just two examples. In looking ahead, Dyson suggests that solar energy, genetics, and the Internet will have similarly transformative effects, with the potential to produce a more just and equitable society. Solar power could bring electricity to even the poorest, most remote areas of third-world nations, allowing everyone access to the vast stores of information on the Internet and effectively ending the cultural isolation of the poorest countries. Similarly, breakthroughs in genetics may well enable us to give our children healthier lives and grow more efficient crops, thus restoring the economic and human vitality of village cultures devalued and dislocated by the global market. Written with passionate conviction about the ethical uses of science, The Sun, The Genome, and The Internet is both a brilliant reinterpretation of the scientific process and a challenge to use new technologies to close, rather than widen, the gap between rich and poor. --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

いま、急速に進歩している3つの新技術、太陽エネルギー、ゲノム科学そしてインターネットがあいまって、科学技術に革命が起き、社会に大きな変革が起こりつつある。新たな道具の発明こそが科学革命を主導するという考えと、科学は倫理的に使われねばならないとする確たる信念に裏付けられた本書は、科学技術の進歩に対する素晴らしい再解釈であると同時に、この科学革命のツールを世界規模での貧富の差を狭めるために使おうとする挑戦でもある。

登録情報

  • 単行本: 181ページ
  • 出版社: 共立出版 (2000/04)
  • ISBN-10: 4320005600
  • ISBN-13: 978-4320005600
  • 発売日: 2000/04
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
出来れば、原書Oxford University Press版を読まれることをお勧めする。日本語の副題とは違って、この本における著者の論点は「ツールの進化が人間社会の発展・変革にいかに影響を及ぼすか」の「考察」が主眼点である。「予想」などではない。(そうとられることを著者は嫌っている。)現在、それは太陽(主として電池)、ジェネティクス(日本語の訳語と違い、これは工学だけではない)、そしてインターネットである。ダイソンが広範に日常的にアクセスしてきた専門家達の理論や開発状況を出発点として、社会はどうなっていくか、その場合に開発費提供者達も含め、どう考えるべきかということを、人間と貨物の輸送を同時達成した不経済なスペース・シャトルの例などを引き合いに考察している。ポイントは貧富の差による恩恵の差、更に支配者とサメバントの階級分化である。それを緩和するのは短期・長期開発期間の明確な分離、火星に行かなくても南極にあった石が火星の物であったと最近知った実例など例にして、技術の低コスト化が必須であること論じている。圧巻は最後の方のクローン羊ドリーの話であろう。受胎から胎児になる間に各遺伝子が役割分化された遺伝子情報を担う過程(stem cell developmental process)が理論的に全く分かっていなくてもドリーができてしまったということが、この事件が専門家の間でも専門的な議論にならない(専門家は理論的な話ができない)原因だが、一部の大金持しか需要がないような人間のクローン化よりも、優良な遺伝子を注入し、劣勢な遺伝子を除去する技術による、支配者とサーバントとの能力による社会の二分化が起こるかどうかの方がもっと社会にインパクトがある(昔の忌まわしき優生学を連想させる)。一時期はそういうことも生じるかも知れないが、コストの低減ができれば、差別化がなくなるのではないか、いや種化(speciation)で異なった種類の人間たちになって宇宙を住み分けるのかもしれないとまで論じている。ダイソンの能力や知見を一言でいえば、ファインマン級の理論物理、オンネス級の応用物理学、アジモフ級の生化学・オールラウンドな説明能力を全部混ぜた人といえるだろう。最後に、本書はニューヨーク公共図書館でオックスフォード大学の財政的後援で行ったレクチャーをもとにしている。中学高学年生、高校生にむしろ読んでもらいたい本である。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 山根晋爾 VINE™ メンバー
形式:単行本
いかに科学というものが、社会へ影響を与え更に未来へと関わっていくかということが面白く書かれている。電気製品の発明により、使用人という階級は解放されたがそれまで自由奔放に生きることが出来た特権階級の女性を家庭に縛り付ける結果となったことなど、言われてみればなるほどという考察に満ちている。

宇宙への挑戦は、経済を無視したが故に頓挫してしまったこと、その解決策などは現実的でありながら未来への希望に溢れていてワクワクする。
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By YRTS
形式:単行本
フリーマン・ダイソンの思想は、その著書を追っていくと70年代から概ね一貫していることが分かる。
道具発明のほうが概念発明よりもインパクトが大きい、分散システムのほうが統合システムより強い、等々。
それから30年たった今でもそれらの見方は色あせてはいないし、御大がなお健在で嬉しい限りである。

さて、原著は1999年出版であるが、その時点での科学における重要トピックと課題が取り上げられている。
ゲノム、インターネット、太陽エネルギーの利用、の3つである。当時を思い返せば妥当なところ。
10年ほど前の話なので現在と大きく変わるところはないが、ダイソンの想像より早かった事象もありそうだ。
ゲノム分野では倫理障壁が少ないiPS細胞の登場、インターネット分野では低価格化と発展途上国への普及。
太陽エネルギー分野では顕著な成功はまだないが、藻のバイオ燃料はダイソンのイメージに近いかもしれない。

そして、なんのかんので最後は宇宙移民の話で締めくくるところも、ブレてないという感じで素晴らしい。
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