ジャンルとしてはヘヴィーメタルであるにもかかわらず、高貴な芸術作品の薫り高きオジーの2作目。
今回同時発売となった“ブリザード・オブ・オズ 血塗られた英雄伝説 レガシー・エディション”と共に、
ファンにとっては涙なくして聴けない作品です。
ランディーの存在感はもはや絶対的となっていたはずなのに、
これが彼にとってのスタジオ最終作となってしまいましたね。
後にはランディーの死…印税のトラブルによるベース&ドラムの完全差し替え等々…
1stアルバムと共に今でも話題に事欠かないこの超名作が今回は嬉しいことに未発表ライヴ音源をプラスし、
DISK1ではリズム隊がボブ・ディズリーとリー・カースレイクのオリジナル音源での復活です。
2002年のリズム隊差し替えリマスタリング盤と同様に、ランディーのギターパートがクリアーになっています。
とりわけ、流麗なピッキングによるボブの芸術的ベースは、ランディーの乾いたギターサウンド、
オジーの中〜高音域のボーカルライン、特にクラシカルな雰囲気漂う
“トゥナイト”などの曲でもしっくりと心に響きます。
また、マイク・ボーディンのドラムはハイハットの音がメタリックでやや耳障りでしたが、
やはりリー・カースレイクだとその辺がバランス良く安心して聴けます。
“トリビュート”は1981/5/11のクリーヴランド公演がベースになっていましたが、
DISK2は“ミスター・クロウリー”のキーボードパートから想像するに、
今回はそれよりも以前、つまりドン・エイリーがツアーに同行する前の公演でしょうか?
リンゼイ・ブリッジウォーター!がなかなか良い仕事をしています。
冒頭のSEはカットされていますが、曲間でのオジーのMCが完全収録されています。
ランディーのやさしい面持ちとは裏腹なアグレッシヴなプレーにグイグイ引き込まれます。
“スーサイド・ソリューション”に続くソロ内容は“トリビュート”と少し異なりますが、
とても素敵です。“スティール・アウェイ”後半ではトミーのドラム・ソロも堪能できます。
オーバーダブが行われていない(もはや不能)ためか、音全体のリアル感が格別です。
今回のフォーマットの発売にかかわった全ての方々に感謝です!