全世界で1000万枚以上のアルバムセールスを売り上げ、グラミー賞5部門までをも獲得した驚異的デビューアルバムから2年、Aliciaがついに第2章の扉を開けた。その類まれな才能は1stから明らかであったが、この2ndでの充実ぶりにはやはり目を見張るものがある。タイトル通りスリリングな展開を見せる(2)から、なんとTimbalandと組んだファンキーな(3)、そしてEasy Mo Beeとのビート感溢れるソウルフルな(4)まで、序盤はビートの立った、それでいてなんともソウルフルな楽曲が続き、早くもここでノックアウト気味。そして1stシングルになった(5)、なんともこれには参った。70年代調というよりも、もう70年代の楽曲といった方がしっくりくるほどのクラシックソウルだよ、これは。しかもこれを完璧なまでのソウルマナーで歌いこなす彼女の表現力は尋常ではない。そしてこれ以降も素晴らしくメローな楽曲の目白押し。(6)(7)(13)(15)の味わい深さにも感服だし、"A Woman's Worth"の続編のような(11)も素晴らしい。そしてアルバムに先駆けてストリート向けにドロップされた(16)。Nasの名曲をリコンストラクトしたこれは、HipHopが彼女の素養の一部となっていることを証明する素晴らしくCoolな仕上がり。もうほんとにここまでされては言うことがありません。駄作一切なしの名作。