90年再発CDから比べると、今回限定発売されたリマスター盤はやはり音質向上という点で価値があります。当時のCDは、アナログ盤用にマスタリングされているものを流用しているだけだったので高音が強いのですが、今回バランスが良く、本アルバムのダイナミックな演奏を見事に再現している感があり、とても満足です。7作目まで再発されていますが、その中でもおそらく本作は一番効果がでていると思います。
本作は、TOTOの3作目。これまではデビッドペイチがほとんどの曲をつくっていましたが、本作からはスティーブルカサーとボビーキンボールなどが数曲書いたりと、スペースファンタジックなコンセプトアルバム的な前作までのイメージから、ルカサーを前面に据えたソリッドなロックアルバムにシフトしています。といっても、前作までのプログレやジャズなどの要素は今回も生きてますし、ライブを意識したただのロックアルバムなどではない。本作の個人的ハイライト曲、『ENGLISH EYES』は展開がよくて、ロック、ジャス、ファンク風と曲調が変わっていきます。音、演奏も非常にダイナミックで、このデジタルリマスタでまた表情豊かになり、低音部がよく聴こえてきますので、ドラムとベースの迫力に圧倒されると思います。