この小説は、ほぼ映画と同じ展開で物語が進行します。しかし映画と同じシーンでも各登場人物が心で思っている心理的な部分など文字ならではの描写が小説の良い点でしょうか。映画で早い展開の場面も感情移入がしやすいと私は思います。ターミネーターが各プログラムによって行動してる点は機械であり全ての機種が万能で無い事も分かります。しかし各設定は映画以上には掘り下げられては無いのでその部分は期待しない方が良いです。
細かい描写は映画と異なる表現もありますが補足的に感じる部分もあります。
例えばジョンの妻ケイトがラジオ放送の大切さをジョンに話す場面や他の抵抗軍の皆にジョンの声を届ける事によって機械との戦いを生き抜く励みにして欲しい旨は映画より理解しやすかったです。マーカスに対するジョンの疑問、マーカスと抵抗軍パイロットのブレアの心の葛藤も良く分かります。
決定的に異なるのがラストの部分で映画版と比較すると少し前のあたりで小説版は終了しています。(カイルと一緒に行動を共にして来た女の子)スターがヘリ内で発言する小説版独自の場面も私は好きですね。個人的には、この時点で映画版も話をまとめても良かったように感じます。小説は映画公開前には出版なのでラストのネタばれを考慮して避けたのでしょうか?ちなみに小説版
ターミネーター3は文庫なのにラストは袋閉じ仕様で驚きでした。
映画の方は各ターミネーターの形状や動き他、炎や爆発シーンなど映像の方が遥かに視覚的すごさを感じられる点もあります。映像からでは分からない心の動きを小説版では補足できていると私は感じました。