久しぶりに感動したハリウッド(当たってるかな?)映画です。
映画館上映中、都合がつかず観られずパンフレットだけ買ってもらい、やっとDVDを購入して観ました。
一度目は日本語字幕で、二度目は吹き替えで観ましたが、どちらもほのぼのと心に染みました。そして主人公ビクター演じるトム・ハンクスという名前しか知らない俳優を見直しました。
ストーリーとしては、私もリアリティには欠けるな、とは思います。ただ、初めてのアメリカに言葉もわからず入国し、祖国が失われターミナルに拘束されながらも「ひたすら待つ」ビクターの忍耐強い姿勢に頭が下がりました。そして彼の言動一つ一つに、心の琴線に触れる、何か温かい思いが、ぽつ、ぽつ、と湧くのを感じました。
「これはヤギの薬」には、本当に泣けました。温かいけどちょっとほろ苦い涙ですね。
そして彼がターミナルの最高責任官へ言った一言「どこに祖国を怖がる人がいるか?」は重く響きます。
また、彼を支える空港の底辺で働く人々・・・エンリケ、ジョー、そして特にグプタ演じるクマール・パラーナという俳優さんは圧巻でした。こう言う年齢を重ねた俳優さんが画面に登場すると、ぐっと作品が引き締まります。正直、アメリア演じたキャサリン・リタ・ジョーンズを出演させる意味が今ひとつわからない。魅力的とも思わなかった。むしろエンリケと結婚した入国審査をする女性の方が私にはキュートで魅力的、存在感がありました。(演じている女優さんの名前がわからないのが残念!)そして最後にビクターが空港を出て行くとき「これを着て行けよ。ニューヨークは寒いから・・・」と自分のコートをビクターに羽織らせた俳優さん、素敵でした。私もここでストーリーは終わりにしても良かったのかも知れないと思います。けれども全部差し引いても、この、ほのぼのとした、しかし粘り強い忍耐、そして「待ち続ける」思い、弱者の温かさ優しさは、秀逸だと思います。スピルバーグはどちらかと言ったら苦手ですが、初めてこの作品で、ちょっと彼を見直しました。
落ち込んでいる時観ると、ちょっと笑顔を貰える作品です。