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タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫)
 
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タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫) [文庫]

ヘニング マンケル , Henning Mankell , 柳沢 由実子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

殺された元警察官、モリーンの住んでいた土地を訪ねたステファンは、独自に捜査を開始する。だが、調べを進める彼の前に、新たな死体が…。次々と明らかになる、先輩警察官の知られざる顔、意外な過去。病に苦しみ、迫りくる死の恐怖と闘いながら、ステファンは真実を追い求める。スウェーデン社会の闇と、一人の人間としての警察官ステファンの苦悩を、鮮やかに描き出した傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

柳沢 由実子
1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業、ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 346ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2008/5/23)
  • ISBN-10: 4488209092
  • ISBN-13: 978-4488209094
  • 発売日: 2008/5/23
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 111,710位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
’08年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしたスウェーデン発本格ミステリーと国際的社会問題小説が融合された重厚な作品。

主人公であるステファンは37才の警察官。最近舌がんがみつかり治療までの間休暇をとることになるのだが、かつての同僚で今は引退したモリーンが遠く離れた中部スウェーデンの深い森のなかの家で惨殺されたことを知り、自身の病気で落ち着かない彼は現地に向かう。彼は地元警察と協力しながらも個人的に調査を行い、いくつもの秘密を発見するのだった。

そこから本書の謎に満ちたストーリー展開が始まる。まず、なぜモリーンは人里離れた森の中で隠遁生活を送っていたか。そしてなぜ、奇妙で残忍な殺され方をしたか。そしてすぐ近くで第二の殺人事件が起きる。モリーン殺害の犯人はなんと第二部ではじめから登場する。しかしその男は二人目は殺っていないのだ。では、誰がなぜ・・・。ここでアルゼンチンから来たこの男の第二の殺人事件の犯人探しも始まる。物語はただでさえ癖のある関係者たちに加え、モリーンの娘ヴェロニカの登場でさらに一層複雑な展開となる。

やがて事件はどうやら第二次世界大戦のナチス、そして現在もなお息づくナチズムの信奉者たちが関っていることがわかってくる。

病におびえ、死に恐怖するステファンが、まるで逃避するように事件に傾倒していく姿を縦糸とすると、最後の最後まで解決されない、先の見えない謎また謎の連続が横糸と言えるだろう。

本書は、ヘニング・マンケルの看板シリーズであるヴァランダー警部ものからはなれた単発の書き下ろしだが、スウェーデンの夕刊紙が選ぶエクスプレッセン賞やベスト・ヨーロピアン犯罪小説賞などを受賞している、読み応えのある傑作である。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By take
形式:文庫
舌ガンを患っている刑事ステファン・リンドマンは、かつての同僚で、スウェーデン北部の森の中で隠居生活を送っていたヘルベルト・モリーンが惨殺されたことを知る。病の不安から逃れるように、彼は、この事件の捜査に首を突っ込むことになるのだが・・・。

導入部は、ジャック・ヒギンズあたりの冒険小説のようですが、時代はすぐに現代に移っていきます。
歴史の重みが、物語に反映されているのは、クルト・ヴァランダーものと同じですが、今回は特に強く感じました。
悩める主人公のステファンよりも、むしろ地元警察の捜査陣、とくにジョゼッペ・ラーソン刑事が魅力的でした。
次は、ヴァランダーものを出してくださいね!
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
2度の世界大戦で中立を維持し、先進的福祉モデルを実現したユートピア国家スウェーデンのイメージを壊すようなスリリングなテーマを持った小説。こういう題材が取り上げられたということは、実際にこういう動きが当時のスウェーデン社会にはあったし、現代では形を変えて実在しているのだと非常にショックを受けた。

事件そのものは非常にスリリングにテンポ良く展開し、意外性のある犯人も見事。ラストのエンディングも感慨があってグッとくる。

唯一の難点は探偵役の警官か。この事件に関わり合った動機は煮え切らないし、行動もなげやりになったかと思うと大胆になったり一貫性がない。癌に侵されたという設定だったが、自分的には共感できなかった。ヴァランダーシリーズの方が人物造形は優れていると思う。
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