タル・ファーロウ (Talmage Holt Farlow 1921年6月7日〜1998年7月25日) は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州グリーンスロボー生まれのジャズ・ギター奏者。チャーリー・クリスチャンから発展したジャズ・ギターの流れの中、バップからハード・バップへの立役者とされる。驚異的な演奏は大きな手、オクトパス(蛸=たこ)のあだ名を駆使した他人には真似のできない奏法を確立する。50年代に活躍するも58年頃から一線から離れてしまう、理由が都会の生活に嫌気がさしたといわれており本来のペンキ屋に戻ったとされる。喜ばしいことに1968年8月にニューポート・ジャズフェスで見事にカンバック。アルバムは1956年の録音でピアノの奇才エディ・コスタとベースのベィニー・バークとのトリオでドラムレスの編成が強い印象を受ける。演目は8曲だがその卓越したギターをたっぷり聴くとことができる。その見事なギターワークは圧巻で、ジム・ホールやバーニー・ケッセルの最も尊敬するギタリストと云わしめた逸話が充分納得できる。
(青木高見)