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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
300年前の作品に共感,
By かなぶん (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: タルチュフ (岩波文庫 赤 512-2) (文庫)
モリエールの映画を観るにあたり、初めてモリエール作品を読みました。古くて難解なのかと思っていたら、こんなに楽しく、笑える作品だとは! タルチュフをはじめとした登場人物たちが非常に人間くさく、300年も前のフランスで書かれたにもかかわらず 「あー!いるいる、こういう人」と共感してしまいました。 人間の本質をよく分かっていたモリエール。俄然興味がわいて、他の作品も読んでみたくなりました。
5つ星のうち 4.0
17世紀の吉本喜劇,
By なかじまわたる "わたる" (神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: タルチュフ (岩波文庫 赤 512-2) (文庫)
タルチュフという人はえせ宗教家で詐欺師である。お金持ちの家の主オルゴンをまんまと騙し、遺産をそっくり タルチュフに譲るという誓約書を勝ち取るまでにオルゴ ンの心に取り入ってしまう。このオルゴンのタルチュフ への惚れ込みようが余りにも極端で、妻の病気には全然 関心を示さず、もっぱらタルチュフのことばかり人に尋 ねまくる場面など、上手い喜劇役者が演じる舞台で観れ ば、観客は思わず抱腹絶倒となるに違いない。これは17 世紀の吉本喜劇である。ではタルチュフと吉本喜劇の違 いは何処にあるのだろう。吉本喜劇に出てくるちょっと した敵役に比べてタルチュフの悪賢さは格上である。そ して根っからの詐欺師で、人情話にほろりとして更正す るなんてことはない。つまりお涙頂戴がない一段とドラ イなコメディであるといえる。最後に敵役が負けて、め でたしめでたしとなる点では共通していて、コメディで あるからにはこのあたりが古今東西同じなんだなと改め て思う。タルチュフについて言えば、何といっても前半 のオルゴンの騙されっぷりの滑稽さが秀逸で、勧善懲悪 の大団円に向けて滑稽さが削がれてゆくような気がした。
5つ星のうち 5.0
モリエールは古くならない,
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レビュー対象商品: タルチュフ (岩波文庫 赤 512-2) (文庫)
皆さんが書いていらっしゃる通り、本書「タルチェフ」を始めとして、モリエールの作品は現代人が普通に読んで普通に面白い「いまだに新鮮な」作品です。それほど、人間の普遍的な性質を鮮やかに描き出しているのです。戯曲ですので、地の文がなく全て台詞ですし、その台詞も凝った表現ではないので読みやすいです。シェークスピアよりも遥かに読みやすいです(でもシェークスピアは是非読んでいただきたい)。ページ数も少ないものばかりです。これを読まないなんて損です。 「タルチェフ」は、偽善者を描いた喜劇。偽善的行為を行う聖職者や権力者への風刺や弾呵は、ローマのキケロやイタリアのダンテ、ボッカッチョなどによっても告発され、描かれていて、言わば正義の文学者の伝統ともいうべきものです。そして、正義は弾圧されるもの。モリエールの「タルチェフ」も、ルイ14世時代の聖職者たちに文句を付けられ、上演中止にされてしまいます。 しかし、絶対王政の時代から幾星霜と経た現代、フランスの喜劇作家モリエールの芳しい名前は世に遍く知られ、彼の勇気ある芸術は不朽の月桂冠によって飾られているのです。 繰り返しますが、これを読まないなんて、損ですよ!!
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