「神々の指紋」と「異次元の刻印」で人類の文明のなぞに迫ったグラハムハンコック。そのハンコックがこの「タリズマン」ではキリスト教の裏に流れるもう一つの世界に挑みます。前半部は、古代エジプトから、12世紀フランスに出現するカタリ派まで、中世カトリックの裏で行き続けた知の系譜を明らかにしていきます。
内容は、古代エジプト-アレキサンダー-キリスト教グノーシス派-マニ教-カタリ派などのキーワードとそのつながり。印象的だったのは、純粋な魂が穢れた肉体に宿り、その魂の開放を目指す。あるいは、天と地の二言論。などという部分です。キリスト教徒に向けての著書なのでしょうが、東洋人にとっては、むしろそちらの考え方の方が、主流キリスト教の考え、復活の日に肉体はそのままで魂と共に蘇る、よりピンと来ます。
内容は、順番が必ずしも系統だっているわけでなく、日本人にとってなじみのない言葉が多く、非常に難解ですが、ネットで言葉を調べつつ、読んでいくと、キリスト諸国にとって、何が常識で、何が非常識なのか、が見えてきて、世界観が広がる感じがします。