一時期タイ好き日本人の情報サイトやブログを中心に、
一斉に持ち上げられていたのが印象的だった。
読んでみると確かに暗い部分もすべて柔らかな光で包み込むような描かれ方で、
作者と日本の関係が語られて行く良い作品だとは思う。
ただ一連のそういった「タイ好きサークルのゆるい日本人達に特別扱い」されすぎた、
本人不在の風評とステルスマーケティングかと思うような商業露出が目についていささかうんざりしたのも事実。
タイ関係のイベントがあればタムくんのイラストが必ず掲載され、
他にもタイのクリエイターを掘り起こす訳でもなくただただタムくんどまりのブームだったのが違和感ありありでしたね。
タムくん以外にも日本や世界で活躍しているタイ人は山ほどいるだろうし、
それと連携してタイ文化を紹介して行く訳でもなく。
そういった不気味さばかり目についたのが気持ち悪かったです。
作品自体は4つ星。ただ全員こぞって諸手を上げるほど突出した作品でもなし。
もし「タイ人が日本をこんな風に描いてて凄い!」ってだけでヒートアップしてる人がいるなら、
もうちょっと冷静になってほしいです。
つまりは「雰囲気に流されて過剰に評価されすぎる」事によって埋没してしまう個性もある(当作の個性も含めて)。
ぬるま湯のタイファンサークルの身内でだけ素晴らしい素晴らしいと消費するだけなら構いませんが。