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自らの生への意思を貫くことと、愛する人と時空を共にすることを、どう両立させていくのか。共同体的束縛から自由になった現代人が、新たに抱え始めた問題にうまく焦点を当て、一つの結末へと導いてくれます。修子と野山にとっての解決方法は、この小説にある通りだったわけですが、この小説の良いところは、読者に、それでは自分自身はどう人間関係を築くべきか、を考えさせてくれるところだと思います。
脇道にそれますが、タイの難民キャンプの状況が、細部に渡って緻密に描写されています。楽な生活ではないのに、みんな明るい。私自身が享受している物質的豊かさが、必ずしも精神的豊かさをもたらしていない、という事実を再確認しました。その意味でもお勧めです。
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