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タブーの正体!: マスコミが「あのこと」に触れない理由 (ちくま新書)
 
 

タブーの正体!: マスコミが「あのこと」に触れない理由 (ちくま新書) [新書]

川端 幹人
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

電力会社からAKB48、皇室タブーまで、マスコミ各社が過剰な自己規制に走ってしまうのはなぜか? 『噂の眞相』元副編集長がそのメカニズムに鋭く迫る!

内容(「BOOK」データベースより)

どれだけ重大な事実であろうと、マスコミが口を閉ざしてしまうことがある。大物政治家の不正疑惑、大手企業が引き起こした不祥事、有名タレントの薬物使用疑惑…。「報道の自由」を掲げながらも、新聞やテレビ、出版各社が、過剰な自主規制に走ってしまうのはなぜか?『噂の眞相』副編集長時代に右翼から襲撃を受けた経験を持つフリージャーナリストが、闇に葬られた数々の実例を取り上げながら、ネット時代の今もメディア・タブーが増殖し続けるメカニズムに鋭く迫る。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2012/1/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480066454
  • ISBN-13: 978-4480066459
  • 発売日: 2012/1/5
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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46 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
私も本書が挙げる「暴力のタブー」に触れたことがある。こちらのミスではあったが胸ぐらをつかまれ、警察に連行され、上司に「その筋の関係」を匂わせ…。雅子妃に敬称を付け忘れて暴行され「屈してしまった」という、「噂の真相」副編集長だった著者の足下にも及ばないが、当該集団への恐怖を植え込まれてしまった。全面降伏を余儀なくされた私は著者と違い、今でも当該集団への憎悪が心の奥に渦巻いている。本書の冒頭の著者が語る「トラウマ」を読んで、ウワシンの副編でもそういう心情になるのか……と共感した。

権力のタブーも怖い。特捜の不祥事以前、ウワシンだけが検察裏金問題を追っていたとき、編集長らを名誉棄損で刑事起訴するなど、検察はかなり荒っぽい報復をしていた。警察も裏金問題で道新にあからさまな報復捜査をしていた。メディアが権力を監視するより権力に依拠して情報を取るスタイルが主流である限り、捜査機関へのタブーは君臨し続けると見る。そして、著者は、暴力的な報復や捜査機関タブーだけではなく、今、有力な情報源、スポンサーや売れる商品に遠慮してのタブーがどんどん増えているという。のりピーの扱いは大きかったが、同時期の事件だった押尾学事件は死者まで出て、マネジャーまで逮捕されたのに、のりピーほどの扱いでなかったのは、事務所の差だったのではないか、という。

本書は非常に優れた本だが、読む人に勘違いしてほしくないのは、「圧力にビビるマスゴミオワタ」で終わってしまってほしくないことだ。タブーを破る報道は読者の支持なしにはできない。広告主がらみのタブーが増えたのは、消費者だけでは報道の質を維持できなくなったことが大きい。ウワシンは訴訟費用で撤退を余儀なくされたし、本書でも登場する「ザ・スクープ」のほか、「ムーブ」など、タブーを破る番組は評判が良くても終わってしまった。タブーをぶち破る報道は並外れた勇気と裏取りのための資金力が求められる。本書を読んで感銘を受けた人は、本書が挙げた「タブー」を破るメディアを応援してほしい。AKBがらみで特ダネを打った週刊文春や、「パナ落日」特集をやった東洋経済、きわどいネタが多いサイゾーを買うとか。改めてウワシンってすごい雑誌だったなあと思う。
このレビューは参考になりましたか?
52 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
著者は絶頂のなか、廃刊した『噂の真相』の元副編集長。
日本にはびこるタブーを網羅的に開陳した。
次々とタブーを破ってきた『噂の真相』の元副編集長だけに、その記述は生々しい。
著者があげるタブーは以下のようなものである。
僕の補足および感想も記した。

・ユダヤタブー
 一方でイスラム原理主義タブーも厳然と存在する。
・精神障害者タブー
 精神障害の正しい理解が進んでいないところに問題がある。
・皇室タブー
 菊タブーとも呼ばれる。このタブーができたのは最近である。
 戦前『漫画読本』に載ったのは「天皇一家の年末」というタイトルで
 昭和天皇が尻端折りをしてハタキをかけている庶民的な姿であった。
・国家主義タブー
 右翼の街宣という名の暴力が今も存在することはご存知のとおりだ。
・宗教タブー
 信教の自由との関連で扱いは大変難しい。
・同和タブー
 エセ同和の問題もあったが今は沈静化の方向にあると思う。
 差別用語の使用に関しては、他の分野も含めてばかばかしい議論だと思う点が多数ある。
 食肉に関するタブーもここに分類される。
・政治権力タブー
 メディアは権力の監視機関であるはずなのに、人気があったりこわもての政治家は触らない。
 自主規制タブーといえるかもしれない。
・橋下・石原タブー
 笑うしかない。
・検察タブー
 リークしてもらえない。取材ができなくなる。
・警察タブー
 上記と同じ
・財務省タブー
 税務調査という武器を持っている。叩けば不正は出る。
・スポンサータブー
 広告の出向をとめられる。メディアの息は止められる。
・原発タブー
 ご存知のとおりである。
・芸能プロダクションタブー
 出演拒否。音楽事業者協会という巨大な圧力団体。
・広告代理店タブー
 テレビ局は直接CMを売ることができない。

震災直後日本は、被災者の秩序ある行動が世界から絶賛されたが、
日本全体で見たとき、その評価は正しいのだろうか。
僕には秩序が次々と崩壊し、タブーばかりが増えているように思える。
「タブーの多い世界は未開だ」というところに留意せねばならない。
このレビューは参考になりましたか?
36 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dragon
形式:新書
暴力・権力・経済の力が、報道や出版社・ジャーナリストの姿勢にどう影響しているのか、その一面を垣間見ることができました。AKBや電通の話など、切り込んでいて清々しい気さえしました。
物事には少なくとも二面性があると思いますが、ぼやっと生活していると、気付かないうちにメディアやその後ろにある大きな力によってコントロールされた一面的な情報にしか接することができなくなり、それが自身の倫理観を形成していると思うと、とても恐ろしいです。
著者の考え方が全てとも思わないし、各ステークホルダーの立場によって視点が異なるのは当然だが、事実や物事の良し悪しを判断するのに、著者のように勇気を持って情報を発信する人がいるのは貴重な事だと思います。
本の中でも触れられていますが、今後、ネットの中においても似たような構造ができていってしまうのか…
情報を正確に判断できる、少なくともそうしようとする人でありたいと感じました。
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