わさわさと葉が見事に繁ったレンゲショウマの苗を入手して地植えしたら、翌年は3つ子葉をつけた茎が一つでただけということがありました。これは苗が長野県の冷涼地で作られたことによるようです。本書によればシラネアオイも栽培地で実生すると始めからその地の気候に適応しているので別物のように楽に作れるようになると述べられています。ポット苗を園芸書の指示どおり適地に用土も整え植えつけたのに枯らしてしまい、なおその種をあきらめきれない方は実生法を試されてはいかがでしょう。本書はまず基礎編で、人工授粉、タネの採り方と保存、タネ播き・発芽苗の育て方の基本、種子業者、株分けなど実生以外のふやし方について説明します。次いで実際編でヤナギランなど山野草68種について、栽培法、実生法、その他の増殖法を披露します。発芽苗の写真がついていて雑草の芽吹きを大事そうに見守るというおバカなまねはしないですみます。