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タテ社会の人間関係 (講談社現代新書 105)
 
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タテ社会の人間関係 (講談社現代新書 105) [新書]

中根 千枝
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。

〈ウチの者以外は人間にあらずの感〉「ウチ」「ヨソ」の意識じ強く、この感覚が尖鋭化してくると、まるで「ウチ」の者以外は人間ではなくなってしまうと思われるほどの極端な人間関係のコントラストが、同じ社会にみられるようになる。知らない人だったら、つきとばして席を獲得したその同じ人が、親しい知人――特に職場で自分より上の人――に対しては、自分がどんなに疲れていても席を譲るといった滑稽なすがたがみられるのである。――本書より

著者紹介

1926年、東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。のち、ロンドン大学で社会人類学を専攻。現在、東京大学名誉教授。研究対象は、インド・チベット・日本の社会組織。著書に『適応の条件』『タテ社会の力学』――講談社現代新書、『家族を中心とした人間関係』――講談社学術文庫――など。


登録情報

  • 新書: 189ページ
  • 出版社: 講談社 (1967/2/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061155059
  • ISBN-13: 978-4061155053
  • 発売日: 1967/2/16
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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By 私撰 綜(しせんそう) トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
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 今では、常識になっている縦社会(日本)、横社会(西欧)という概念を最初に提示した、古典的な本である。初版本は昭和42年であるが、今でも現代の日本社会に当てはまる内容である。逆にいうと、それほど日本社会における普遍的な構造を捉えた本と言う事ができる。

本書によると、社会集団の構成の要因を、資格(構成員に共通したもの、例えば、氏、素性、学歴:出身大学、地位、職業、資本家、労働者、など)によるものと場(一定の職業集団、所属機関、地域、など)によるものに分類し、どちらの要因で社会構造が構成されているかで、社会が特徴づけられている。日本は場により構成される社会であり、その中での順序:通常は年功序列、が重要な縦社会である。
 日本のような縦社会は、分業が成り立たない社会(競合メーカーはフルセット戦略をとりがち)、能力平等という非現実的な事柄を前提とした悪平等社会、中央集権の政治構造を持つ社会、派閥の功罪の生じる社会、である。一見すると縦社会であるということとの因果関係がわかりにくいような現象についても、縦社会という社会構造が原因であると、分かりやすく説明されている。
 また、契約精神の欠如のために、共通の目的・仕事の達成に責任感が乏しく、往々にして、それ以上に感情的な人間関係が重要視される社会である。
 
この本で解説されている縦社会における特徴は、企業という組織(社会構造)に勤めるものにとって、日々直面しており、実感と共感を感じるものである。

 本書は、結構読み易く、日本社会の特徴に対する理解が進む本である。ぜひ、日本社会のことを良く知りたい、縦社会って何、人間関係が難しい、と思っている人にお勧めの本である。

このレビューは参考になりましたか?
40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
著者は、本書が書かれた当時の日本社会を客観的に分析している。だが、今の若い人がこの本を読むと、「今はここまでひどくないよ」「俺はもっと自分をしっかり持って生きてるよ」と思うのではないだろうか。それが怖いところである。
皆が本書に書かれているような倫理観や社会のスタイルにどっぷりつかっている頃は、少なくともそれに適応できている者にとってはあまり問題はなかっただろう(外から見ると滑稽ではあっても)。しかし今は、皆が自分では近代的な個人主義で生きているつもりになっているが、実は本書に書かれている「タテ社会」や「場」の倫理に無意識のうちに動かされている。本書が書かれた当時よりさらにやっかいな状況になっているのだ。
それについての解決策は、もちろん本書には書かれていない。ただ、自分たちの状況を客観的に把握しないことには何も始まらない。まずは、一人一人がこの本を読んで、「自分を外側からみるとこう見えるのだ」と認識することが大切だ。
本書には昔のことや他人のことが書かれているのではない。他ならぬ読者であるあなた自身のことが書かれている。
このレビューは参考になりましたか?
43 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本著は、日本社会の構造について、
わかりやすく理論を展開し、
現在でも、十分通じる名著である。

私が大学受験で小論文対策をする際に
これほどの名著であるとは知らずに読んだ本でありますが、
15年前と今回と2度読んでみたが
今でも、違った観点から新たな発見があり
私がそうであったように
高校生にも是非読んで頂きたい一冊であると思います。

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今のコンテクストで読んでも面白い本。... 続きを読む
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本書では、社会構造を、「資格」と「場」に分け、それぞれを、ヨコ、タテと表現しています。... 続きを読む
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