・・・なんて題名を付けたくなるくらい素晴らしい本でした。
中川先生は様々な心理療法を探求するなかで、誰でもできる簡単で効果的で副作用の少ない何かを求め、このテクニックを到達したようです。そして確かに誰にもできるし簡単だし効果的です。いやいや、もちろん、その効果は臨床心理学の星の数ほどある特殊技法と比べれば見劣りするかもしれません。実際にやっていることは、大したことのない、場合によっては「子供だまし」とすら揶揄されても無理もないような代物かもしれません。
しかし、それほどまでに簡単で、かつ、ソフトな効果だけれども確かに一定の効果が期待できる・・・という点が非常に意義のあることなのだと思います。さらにはその背景にある思想が僕にはとてもとても共感できました。
タッピングタッチとは何か?一言で言えばそれは・・・
”失われた絆を取り戻すための、ちょっとしたふれあいの方法”
これに尽きると思います。たとえば口論の絶えない絆の失われた家族。ギスギスした家族の間で、ちょっとした遊びとして「タッピングタッチ」とやらをやってみたとしたら・・・ちょっとしたふれあいが交わされて、ちょっとした心の変化が現れて・・・ちょっとした絆が生まれて・・・そこから少しずつ絆が確かなものになっていく。そんな奇跡が起きる・・・とても素敵な技法です。・・・というわけでこの本は、圧倒的に、買って損はしない良本でした。