全体的にはこのとき流行りのクランクなどを取り入れ分かりやすくまとめた佳作といった印象。
ミディアム・ナンバーを中心に取り揃え、リズムをそれなりに重視しながら前作ほどでは無いがメロウでスムースな趣きもある。
10曲目に演出過剰でない抑制の効いたバラードを置いてくるあたりにもそつの無さを感じさせる。
その分サウンド面で個性というほどのものを感じさせることはあまり無く、傑作というには一歩物足りない。
しかし、彼女のしなるようなヴォーカルはそれだけで持ち味。
R&B好きなら聞いて損はしない出来には仕上がっている。
そんな中で、1stシングルでもあった「1 Thing」の出来は秀逸。
ドラムの音を前面に押し出した引き締まったサウンドと彼女の跳ねるようなヴォーカルの組み合わせは絶妙で、
無駄な贅肉の一切無い硬質さを維持しながら生き生きとした躍動感を演出することに成功している。必聴のトラック。