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タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン
 
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タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン [単行本]

デボラ カーティス , Ian Curtis , 小野 良造
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

仲間たちに崇められ、ファンたちにアイドル視されたイアン・カーティスは、アーティスティックな天才の中に豊富な遺産を残した。ステージでは魅惑に満ちていたが、私生活では内向的な面と自暴自棄になりがちな面とで揺れていて、1980年5月18日、自らの手で死を選んだ。『タッチング・フロム・ア・ディスタンス』には、妻と子供そして差し迫った国際的な名声の狭間で、イアン・カーティスがいかに早世への栄光に魅せられたかの事実が綴られている。ポスト・パンク期に欠かすことのできない偶像を描いた重要な本として見なされる『タッチング・フロム・ア・ディスタンス』は、カーティスの全詩(未発表詩集あり)、ディスコグラフィー、ギグ・リストのすべてが網羅されている。

内容(「MARC」データベースより)

イアン・カーティスは類い稀な霊的なパワーを持つシンガーであり作詞家であった。ジョイ・ディヴィジョンとして繰り広げる彼の歌とパフォーマンスは並外れた感情を伝えた。伝説のリード・シンガーを未亡人が詳細に描く。

登録情報

  • 単行本: 283ページ
  • 出版社: 蒼氷社 (2006/09)
  • ISBN-10: 4434082485
  • ISBN-13: 978-4434082481
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 21 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 71,045位 (本のベストセラーを見る)
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29 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
なぜかレビューが一つもないので、アントン・コービンによるJD映画公開を控えて一筆。
本書はジョイ・ディヴィジョンというよりはインサイド・ライフ・オブ・イアン・カーティス
である。イアンの死後15年を経て妻のデボラが綴ったものだ。翻訳上の意志も反映されて
いるだろうが、それにしても静かに、粛々とカーティス夫妻の葛藤が一部関係者の証言を
交えながら語られるだけだ。憶測は最小限に抑えられ、感情的表現も数少ない。故に、本書を
読んでもイアンの病理(精神的、肉体的)が、どこから始まり、なぜに酷い形で顕在化した
のかはさっぱり分からない。もちろん自殺の真なる要因も(すでに僕らが知っていること以外は)
書かれてはいない。カーティス夫妻、そしてJDの話でなければ、もしかすると決して珍しい
悲劇でもないのかもしれない。

それでもJDの音楽を知る僕らは、読み進むに連れ、如何にイアンがグラディエーションの
ように分裂した暗闇の存在であったかは生々しく伝わってくる。様々に起こる(ほとんどは
繰り返しの)出来事の日付が明解であり、その日へと思いを馳せることもできる。かなり克明に
綴られているため、カーティス夫妻自らの激しい混乱と動揺に気が滅入る。

イアンの死の当時、僕はまだJDの曲は『ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート』1曲しか
聴いたことがなかった。FMラジオで流れていたのをたまたま録音していただけだが、
「愛が再び我らを切り裂く」という歌詞に少なからぬショックを受けた。「愛の不在が
再び我らを切り裂く」のは子供でも想像ができたが、「愛が」・・・なぜなのか?
いや、今でもイアンの真意は測りかねる。

本書を読めば、少なくともイアンは自分を抑制(コントロール)できなくても、自分が書く詞
(詩)だけは抑制できていたことが明らかになる。現存する、未発表を含む全詩詞が収録されて
いるのはありがたい(詩詞の翻訳にはかなり疑問があるので、英語原文が先に掲載れているので
そちらを読んだほうがいいだろう)。ザ・スミスのモリッシの詞はかなりイアンに影響されている
と感じた(彼には悲劇を笑い飛ばす戯曲的なユーモアがあってよかった。。。)

デボラの語りは前半の150ページ程度(つまり、イアンはそれだけ若くして死んだ、という
ことだ)で、後半は詩詞やディスコグラフィ、ライヴ・リスト。訳者の前書きも後書きもない、
潔い一冊だ。

それにしてもチェット・ベイカーの「終わりなき闇」と同じくらいに気が滅入る一冊でもある。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
完訳じゃないですね。それ以外はパーフェクトなだけに、非常に残念です!
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
他のレビューアーさんもコメントされているように
非常に淡々と感情的なムラ等が一切ない本。
ジョイ・デイヴィジョンのイアンであるのは確か。
執筆がイアンが死んでから10数年後に書かれているあたりで
それまでのデボラと他のメンバーとの折り合いの悪さや、
突然にあのような形で自ら命を絶ってしまった夫へのふがいなさや
取り残された喪失感が鈍く残ったまま書かれてるあまり淡白。
イアンの疾患、不倫から起きた崩壊、それについてもあくまでも
静かで核心には触れていないのも否める。忘れ形見の娘への
配慮なのかもしれない。しかし、アントニオ・コービンによる
映画化には前向きに出ていたデボラなので、本心はわかりかねる。

ただ、イアンが書き残した作品とデータがきちんと記載されていて
それに関してはCDやアナログ音源を聴く時の最終テイクに
かなり嬉しい内容。

あまりにも短く消えたミュージシャンだが、詩の才覚は
イアンの魂なのである。
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