タカモリ・トモコさんの本を手に取ったのはこれが初めてですが、
心まで温まるような、どことなく懐かしく優しい色合い、そしてにっこりと微笑みたくなる
ような表情のあみぐるみが多い気がします。まるで有名カメラマンによる「あみぐるみ写真集」のようです。
この本の編み図は今まで見たこともないような個性的なものです。
たとえば「細編み×1+増やし目×1」(編み方については実際には独自の記号で書いて
ある)といった感じで、普通の編み図に慣れた目にはかなりの違和感を感じるものなのです
が、実際に編み進めてみると逆に編みやすいことに気づきます。なぜなら、目の数え間違いが
ぐっと減るからです。あみぐるみの場合、段のかわり目に立ち上がりの目を作らずにぐるぐる
と編んでいくことがほとんどで、普通の編み図だと注意して見ていなければいけないのです
が、この本の編み図だと「この段では細編みと増やし目を交互に何回やればいい」とすぐ分か
るので、一旦慣れてしまえばこの編み図の方が格段に楽なのです。あみぐるみに適した編み図
だと思います。