この本は、日本全国の「大学」の「一般教養課程」に於いて、学生の「必読書」として採用されるべき本である。 日本人で最初にノーベル賞を受賞した「湯川秀樹」が「老荘思想」に傾倒し、彼の「素領域理論」にもその「老荘思想」が影響を与えたという事実を知る人は多いが、その理由を知る人は少ない。 この本を読むと、その理由が大変に分かり易く説明されていて、ごく自然に納得出来る。 即ち、この本は、「インド哲学」・「中国哲学」・「現代物理学」を概観し、「ギリシャ哲学」にも触れながら、それらが、各時代・文化・民族性に着色されながらも、結局の所、「同一の真理」を表現したものである事を明らかにしている。 大学に入学したばかりの1〜2年生にとって、この本を理解する事は多少困難かも知れないが、主として「宗教」・「哲学」に依って伝えられてきた、古来からの「人類の知恵」が「現代科学」の「頂点」を極める「現代物理学」と「同一の真理」を伝えようとしていたという事実を、日本国民の過半数が知るという事は、大変重要な事である。 もしこの事が実現するならば、100年後に、日本が「文明的」に世界を指導する国家となっている事も夢では無いだろう。 勿論、この本は、単に大学生にのみ「お薦め」という訳では無い。 既に大学を卒業して社会人となった人でも、特に「宗教家」・「哲学者」・「科学者」・「教育家」等にとって「必読書」と言える。 ただ残念なのは、この本が、「心理学」特に「ユング心理学」や、「ギリシャ哲学の結晶」たる「新プラトン主義」について殆んど触れておらず、また、「22世紀の科学」たる「宇宙=ホログラム理論」に関して全く触れて無い事である。 尤も、この「タオ自然学」が「宇宙=ホログラム理論」を生み出す「先駆け」=「生みの親」であった事を考えれば、この点は仕方の無い事でもある。 この本を読んで面白く思った人は、更に、ソニー元・取締役=「天外伺朗」の「ここまで来た『あの世』の科学」(祥伝社)、滋賀県立大学・物理学教授=「奥健夫」の「意識・情報・エネルギー医学」(エンタプライズ出版部)、アメリカ・デューク大学・心理学部教授=「ルイザ・ライン」の「PSI その不思議な世界」(日本教文社)、英国・ケンブリッジ大学・理論物理学・教授=「B.D.ジョセフソン」の「科学は心霊現象をいかにとらえるか」(徳間書店)、ロンドン大学・理論物理学・教授=「D・ポーム」の「全体性と内蔵秩序」(春秋社)等へと読み進めば、「過去・現在・22世紀」の「宗教・科学」を概観出来る、と言えるだろう。