しかし、新聞や雑誌に代表されるような誰の目にも飛び込む一般的な情報では
なく、投資判断の基準になり得るような「(有用な)情報」というのは、頭で
考えているほど簡単には手に入りません。百歩譲って、私たちが生活してい
る日本についてなら、やり方によってはまだ「(有用な)情報」を入手できる可
能性はあるでしょう。しかし、です。日本から遠く離れた異国についてはどうで
しょうか。投資に役立つ情報を手に入れることはまず不可能だと思います。
そこで、登場するのが本書です。本書では、入手困難な異国(タイ)の企業に
ついての情報を、「特選41銘柄」と銘打って紹介しています。
本書に載っている内容は、現地の会社に勤めている著者の意見を組み入れて
構成されています。タイで活躍している企業についての報道(決算情報)やタイ
で生活していなければわからないニュース(交通インフラについての最新情報や
大型施設オープンの情報なといったタイの経済動向などを含む)など、タイ企
業についての"生情報"を各セクター(「金融」「運輸」「エネルギー」「建設」
「メディア」「製造」「通信」「不動産」など)ごとにまとめています。
クーデターやバンコク都心の爆破テロ事件などの影響を受け、2007年3月現
在、タイ企業の株価は軒並み低迷しています。ということは、逆に言えば、お買
い得とも考えられるのです。本来、100円を支払わなければ買えない銘柄を50円
で買えるチャンスがあるわけです。 仮に、突発的な出来事がなかったとして
も、タイ株は割安といえるでしょう。なぜなら、中国やインドのように、まだ注
目されていないからです。要するに、"これから"の株なのです。
成熟しきった日本株とは違い、タイ株には大化けする可能性が十分にありま
す。割安のうちに仕込んでおいて、大きく花開いてから手仕舞う。そういう夢の
ような投資が"タイ株"なら現実になり得るのです。まだまだ"これから"のタイ株
は単なる割安株ではありません。成長株の要素をはらんだ割安株なのです。
さぁ、本書の情報をもとに、まずは少額でも構いませんから、タイ株に投資し
てみてはいかがでしょうか。何度か売買を繰り返すうちに、自然とタイ株の良さ
に気づくことでしょう。
最後にこの言葉を贈ります。「先頭に行く者が牡蠣の身を、2番手は牡蠣の殻
を手にする」。
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