タイム・マネジメントというと、ついつい「時間を管理する」ことと考えてしまうが、全ての人間に「時間」は平等に与えられており、「時間を管理」することはできない。「時間」を「出来事」の連続体とらえれば、我々が影響を及ぼせるのは「時間」そのものではなく、「出来事」だといえる。この「出来事」を「マネジメント」することが「タイム・マネジメント」であるという。では、いかに「出来事」をマネジメント(これも管理という訳は適切ではなく、やりくりといった方がよいか)すればいいのか?「出来事」にいかにプライオリティをつけるか、この判断軸が大切だ。よく「緊急」と「重要」の2軸で「出来事」をとらえ、「緊急」かつ「重要」な「出来事」を優先せよという主張を目にするが、本当か?そもそも「緊急」と「重要」は誰にとってなのか?このあたりの問いに明確な解をもたらすのが本書だ。この問いに明確な道筋を照らし、「原則」をもたらすのが、「7つの習慣」であり「第8の習慣」であるが、この2つの大作の要点が、本書では分かりやすく解説されており、明日から行動変容できる程度の長さ、難易度にまとめられている。これまでの「時間管理」が、細切れの時間をうまく使うといった「節約術」の延長であることとは、一線を画した良著である。