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25 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
一世紀後の続編!,
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レビュー対象商品: タイム・シップ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
H・G・ウェルズの『タイム・マシン』が世に出てからはや一世紀、ここにきて書かれたのがこの作品です。これはもともとロンドンのある古書肆で入手した原稿で――という、もっともらしい書き出しのあとには、あの時間航行家が登場してきます。なんと彼、また時のはざまにすべりこんで行ったというのです。つまりこの本は『タイム・マシン』の続編なんですね。 彼はまた未来の世界へゆき、エロイ族やモーロック族に会うのです。でも未来の世界は、前に来たときとはちょっと容子が違います。以前には地下でいやしく暮らしていたはずのモーロックが、今度めぐり会ってみると知的好奇心にとみ、洗練された文化的な種族だったりします。しかもこの時間航行家のはるかなる旅は、今度は未来にはかぎられないのです。 巻頭、H・Gの思い出に――と記されているように、この物語にはウェルズ作品への追憶が随所にちりばめられているようです。それは巻末解説に詳しく、わたしもふむふむと言いながら読みました。 見所はたくさんありますが、やはり賢いモーロックが印象的です。知的好奇心って、たましいにとってすごい原動力だなあと思わせられます。またタイム・パラドックスについて書かれたあたりもおもしろく、時間SFの醍醐味みたいなものも味わえると思います。 そうそう動力といえば、タイム・マシンの作動原理としてプラトナーライトという謎の物質が登場してくるのですが、時間航行家にこの物質を与えた人物もまた、しかけられた謎のひとつであります。 なかなかの長編ですが、H・G・ウェルズの『タイムマシン』をお読みになった方はぜひどうぞ。ラストはとってもいい感じです。時間航行家が一輪の花の印象を忘れなかったように、あなたもあの清楚な印象をその胸に忘れずにいてくれたのなら。
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ハードSFの傑作,
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レビュー対象商品: タイム・シップ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
H.G.ウェルズの「タイム・マシン」の続編として書かれた佳作.80万年未来ではぐれたエロイ族の少女をモーロック族から救うためにタイム・マシンで再び未来に向かった時間旅行家のその後を壮大な宇宙論と共に描いている.本作で主人公はタイム・バラドックスに翻弄され,種々の並行宇宙や宇宙の誕生までも体験する.作者はウェルズの遺族の公認をとりつけて本作を執筆したそうだ.彼ならではの量子論を駆使した読み応えのあるハードSFに仕上がっている.ウェルズの前作では退化した労働階級として描かれていたモーロック族が「超文明」種族として登場するという奇抜なアイデアを採用し,その一員と主人公との奇妙な交流を主軸にした物語も読者を飽きさせない.
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人類の"愛"の手記,
By 黄金比 (熊本市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: タイム・シップ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
地球を基点とする人類の系譜をたどるタイムトラベルの手記です。登場するのは人類の遺伝子を引き継いだものばかり。他のバクスターの大作シリーズには無い(と思う)、人類への敬愛の念がいたるところに現れています。 1人の未来の女性に対する愛の手記ストーリーになっていますが、人類遺伝子に対する敬愛の手記に思えます。新しいバクスターの一面を見つけた気がします。
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