無名の役者さんを起用していることもあり,日本でもあまり話題にならず,密やかに劇場公開期間が終わってしまった映画ではありましたが,これは作品が正統に評価されていない気がします。
タイムトラベル設定の作品ですが,なかなか良い出来で,個人的には大変気に入っています。
注目すべく2組みのカップルの恋の行方や,現代に戻れるか否かといった緊張感,タイムトラベルについてのあれこれを現代と中世で同時進行し,ラストは意表をつきつつ納得のいく結末。
116分におさめたストーリーとして,うまくまとまった起承転結に唸らされます。
映像化にあたり,売りともいうべき細かなSF的説明をあっさり端折った潔さを評価。
中世の描写も凝っていて,リアルな建物・服装,荒々しい騎士たちが作品のリアリティさを高めていますし,夜の戦場は迫力があり,火の使い方が優れていて画面的に綺麗です。(←戦場なのに不謹慎な;;;)
最近の時代映画は戦闘シーンに物悲しい音楽を用い,スローモーションを多用する傾向が見られていて,某有名映画の二番煎じのような戦いが多かったのですが,この映画は違います!やはり戦いとはこうでなくっちゃ!(リアル過ぎて,小さなお子様にはどうかなー?ですけど)
原作本は骨格がしっかりしていて,伏線も映画以上に見事なので,映画でビジュアルを,書籍で物語の背景を楽しむと一層この映画の良さが伝わって来ることと思います。
知名度低過ぎですが,この映画はもっと知られて欲しいなぁ…。私の中では5つ星映画です(^^)