見た目と違い、ハードかつ絶妙な難易度バランスです。
足が遅く、魔物と1匹タイマンするだけで満身創痍になる主人公。「全滅させろ」が条件なのに無限に沸いてくる敵。無制限に回復魔法使ってくるボス。囲まれると2秒と持たない体力。上級魔法は1発か2発しか連発できない、厳しいMP制限。MP自然回復させる間は移動しか出来ない制限。
その上、戦闘を単純に繰り返してレベル上げても殆ど強くならない。制限時間厳しいからじっくり削る姑息手段も使えない。きっと何度もゲームオーバーになると思います。
だからこそ。
火水風地闇光の6属性をいかに有利に使いこなすか。数ある回復魔法のうちMPと相談しながらどれを使うか。 ピンチに陥ったときに、防御魔法にすべきか回復すべきか、それとも捨て身で強力な攻撃魔法を繰り出すか。咄嗟に出せる基本図形と、恐ろしく複雑で発動に時間のかかる上級魔法を、どう使い分けるか。数百種類の組み合わせから新しい魔法を如何に見つけ出して、かつ今の状況にどの魔法が効果的なのかいかに判断するか。
パズルゲーム的な頭を使わされます。いろいろな戦略を練って挑めば必ず勝て、かつ十人が十通りの攻略法を見つけられるだけの、攻略の幅広さもあります。
単調なレベル上げではなく、実際に手で描いて試行錯誤で魔法(約400種類!)を編み出すことで強くなる。実際に何度も手で描いて覚え、実戦で慣れる。複雑な上級魔法も、いつの間にか直感で素早く描ききれる。ボタン操作では得られなかったダイレクトな快感がそこにはあります(一部のルーンは認識にちょっとコツが要りますが、それも練習のうち(笑))。
操作やUIの難点も多く最初は失望するかもしれませんが、肝心の部分ではしっかり作られた作品だと思います。