この小説はHPLことラヴクラフトが作り上げたクトゥルー神話体系の世界観に則った作品です。
ラヴクラフトを彷彿とさせる手記や音声記録形式での文章でストーリーが進行します。
解説文には「プロット先行で小説の体を成していない文章が多く――」
と、あります。
前作の「地を穿つ魔」や「タイタス・クロウの事件簿」に比べるとやや読みにくい感じがあります。
また前作にあったタイタスとアンリの、「ホームズとワトソン的なかけあい」がほとんどないのも残念ですが、その分、幻想的でおそろしくも美しい別世界や、生物などの描写が多かったです。
ストーリーそのものは、今風でいう「超展開」の連続でもあり、面白かったです。
主人公達のアクティブな活躍を期待してる方にはちょっと物足りないかもしれませんが、前作を読んで「続きが気になって仕方がない」という方にはオススメの作品です。