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タイガーマスク(7)<完> (講談社漫画文庫)
 
 

タイガーマスク(7)<完> (講談社漫画文庫) [文庫]

辻 なおき , 梶原 一騎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 788 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

たとえ何が起きようと彼(梶原一騎)が残した作品の素晴らしさは永遠である。――吉田豪(「紙のプロレス」スーパーバイザー)
本文「解説」より

正統派レスラー、タイガーマスクの名を踏みにじる、反則ずくめのニセタイガー出現!!再び悪役のレッテルを貼られたタイガーは、日本プロレス界を追われ、アメリカで荒れ狂うニセタイガーを打倒すべく、単身死地へと乗り込んだ!!正義のプロレスを貫こうとするタイガーを待ち受ける、虎の穴の最終計画とは!?
「すべては子供達のために……」限りないやさしさをその胸に秘め、闘い続けるタイガーに、運命の黒い影が忍び寄る――!!愛と正義の星・タイガーマスク、遂に完結!!

著者について

梶原一騎/辻なおき(かじわらいっき/つじなおき)

【梶原一騎】
1936年熊本県生まれ。スポーツライターを経て漫画原作者となる。『チャンピオン太』(漫画/吉田竜夫)でデビュー。1975年『愛と誠』(漫画/ながやす巧)で第6回講談社出版文化賞受賞。『巨人の星』『あしたのジョー』『カラテ地獄変』など多数。1987年死去。
【辻なおき】
1930年京都市出身。『0戦はやと』『0戦太郎』の戦記ものをはじめ、『なげろ健一』などスポーツ漫画を手がける。代表作に、梶原一騎原作『ジャイアント台風』、『タイガーマスク』。1997年死去。

登録情報

  • 文庫: 464ページ
  • 出版社: 講談社 (2001/10/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4063600653
  • ISBN-13: 978-4063600650
  • 発売日: 2001/10/12
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By motofji VINE™ メンバー
形式:文庫
 タイガーマスクは、悪役のニセタイガーマスクを追ってアメリカに乗り込み、死闘を展開する。さらに悪役レスラーたちとのリーグ戦で見事優勝し、技と反則の両方を兼ね備えたレスラーとして完成する。とうとう世界最高峰のチャンピオンベルト、NWA世界ヘビー級チャンピオン=ドリー・ファンク・ジュニアに挑戦するが、善戦したが、タイトル奪取には失敗してしまう。そして、突然の交通事故...。
 人間は山を登りつめることはできる。しかし登りつめた山を維持したり、更に高い山に挑戦し続けたり、自らの意思で山を降りてくることは難しい。タイガーマスクの物語でも虎の穴本部を倒し技と反則を極めたレスラーに成長したタイガーが、更に高い山への挑戦することはできなかった。だからこそ、タイガー!マスクは輝かしい栄光の状態で固定化され、永遠に美しく光り続けることができるのだ。この物語が永遠に美しく見えるのはそういった点だろう。
現実の人間はそういうわけにはいかず、頂点から引きずりおろされたり、頂点と思っていた山が地盤沈下で沈んだりするのだから...
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ちっちゃいおばちゃん トップ1000レビュアー
形式:文庫
アニメと漫画で「タイガーマスク」の最終回は異なっています。
双方とも、リアルタイムでその完結を見届けた私に、しばらくショックから立ち直れないほどの衝撃を与えていったものですが、
やりきれなさという点では、漫画の方がはるかに強烈でした。

ですが、小学生の私を「いくらなんでもあんまりだ」と、夜も眠れぬほど憤慨させた最終回や、
そこに至る物語の最終盤を今改めて読み返すと、
当時はあまりに唐突に思えた展開にも、実はきちんと伏線が張り巡らされていて、
ひとりのヒーローの終末とはまさにこのようなものであろうという現実味が、しみじみと伝わってくるのです。

そんな風に感じられるようになったのは、あれから何十年か生きてくる中で私が、
幾人かの自分のアイドル。現実の生きた人間であったアイドル達の悲劇的な死や転落を、この目で見届けてきたからなのでしょう。
そういうものをしっかり見届けた大人の目で、この巻で描かれる、タイガーこと伊達直人の人生の最終盤を改めて読み返すと、
ひとりのヒーローの終末をこれほどまでの生々しさで描ききった作品は他にないのではないのかと、身ぶるいするほどの感動を覚えてしまうのです。

この巻で描かれる物語の最終盤、タイガーこと伊達直人は、自らのキャリアの頂点に登りつめる一方で、すっかり疲れ切ってしまい、
自分でも何かにつけて、それを口にします。
こんなタイガーの疲労感は、画面からもはっきり伝わってきます。
どんな苦境にあってもパワフルであったタイガーがずいぶん線が細くなったように感じられ、なんだかひどくいやな感じがするのです。
これはおそらく、制作現場の停滞感や疲れが、正直に画面に現れてしまっただけのことなのかも知れませんが、
たとえそんな興ざめなことが原因だったとしても、結果的には瓢箪から駒。
独特のけだるさと、やりきれなさが漂う画面と、不吉な予感をはらんだセリフの数々は、物語を巧みに悲劇的なラストに向かって誘導していきます。

ラスト近くで、原作の梶原氏はタイガーに、疲れ切った口調でこんなセリフを吐かせます。
「プロレスにかぎらず、ボクシングでも、チャンピオンたちはその栄光の絶頂に立ったとき、がたがたと負けはじめる。にわかに、そしてじつにもろく…」
子供の頃は今ひとつ実感の湧かなかったこの言葉が、いい年になった今の私には、身を切るような切なさと共に迫ってきます。
「タイガーマスク」の連載をあれ以上ダラダラと続けていけば、梶原氏はやがて、栄光の頂点からまっさかさまに転落していく、みじめなタイガーの姿を描かざるを得なかったでしょう。
そんな姿を描くことを避け、栄光の頂点に達したところで物語に区切りをつけてくれたのは、さっきも言ったような制作現場の生臭い事情によるものだったにせよ、結果的には、読者に対する大変な親切になったような気がしてなりません。

愛するタイガーのみじめな姿を見ることなく終わったが故に、我々ファンの胸には今でも、強く、涙が出るほど一途であったタイガーの雄姿が、初めて出会った頃と変わらぬ鮮やかさで焼き付いています。
あれから四十年近くたった今、日本の各所に「伊達直人」が出没し、小さな善行を実践しているという話を聞くにつけ、
タイガーのまばゆい雄姿が、初めて出会った日そのままの鮮やかさで胸に焼き付いている人のいかに多いかを、しみじみと実感せざるを得ません。
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