ついに出ました!
「老人と宇宙4 ゾーイの物語」です。
スコルジーの「老人と宇宙」シリーズはこれで完結。
待ちに待った最終作です。
とはいっても第4話ではありません。
「老人と宇宙」の物語自体は「老人と宇宙3 最後の星戦」で大団円を迎えています。
では「老人と宇宙4 ゾーイの物語」は、というと、サイドストーリーなんですが、ただのサイドストーリーではありません。
確かに前半はゾーイの立場から「老人と宇宙2」「老人と宇宙3」の世界が語られる普通のサイドストーリーです。でも後半は違います。
「老人と宇宙3」は主人公ジョンの一人称で書かれていまして、主人公であるジョンに決定的勝利をもたらした、超兵器がどうやってもたらされたかは、養女ゾーイの行動として、そのなかでたった4行しか書かれていませんでした。
でも、省略されたものは物語1つ分位はあると思っていましたので、「老人と宇宙4」には相当の期待をしていましたが、読んでみると後半の200頁がそれに費やされ、久々に期待以上の感動を与えてくれました。
スコルジーのこのシリーズは軽妙な語り口に中で、ちょっぴり感動の物語が挿入されていて、このリズムが何とも心地良いのですが、この話は後半の200頁にはめちゃめちゃ感動しました。
感動の主役はオービン族という宇宙人とゾーイ。
オービン族は、とある事情(ここら辺は「老人と宇宙2」で語られます)で、ゾーイを女神としてあがめる種族。
「キリンと蜘蛛を足して2で割った姿」(これで想像がついたら凄い!)をしているというオービン族は「老人と宇宙」シリーズの中でどうしてもイメージが形成できない宇宙人のひとつなんですが、まさかその姿形も想像つかないオービン族がこんなに感動を与えてくれるとは、思いもよりませんでした。
まさに一気読み。久々に読み応えあるSFでした。
また1から読み直してみたい、そう思わせる「老人と宇宙」シリーズです。