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ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫)
 
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ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫) [新書]

ソーントン ワイルダー , Thornton Wilder , 鳴海 四郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ワイルダー,ソーントン
アメリカを代表する劇作家。小説家。1897年4月17日、ウィスコンシン州生まれ。領事の父に同行し、幼少期の一時を中国で過ごしている。イェール大学を卒業後、プリンストン大学大学院でフランス文学の修士課程修了。1927年に小説『サン・ルイス・レイの橋』でピュリッツァー賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。1928年には最初の戯曲集『水面を動かした天使』を出版し、一幕劇集『長いクリスマス・ディナー』(1931)を経て、代表作となる戯曲『わが町』(1938)『危機一髪』(1942)『結婚仲介人』(1954)を発表した。『わが町』『危機一髪』もピュリッツァー賞に輝いている。1975年12月7日没

鳴海 四郎
1917年生、1940年東京商科大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/05)
  • ISBN-10: 4151400095
  • ISBN-13: 978-4151400094
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
ニューハンプシャー州の小さな町の隣家に育ったエミリーとジョージ。
二人は幼なじみとしていつも行動を共にし、やがて結婚した。
しかし九年後、幸せな結婚生活はエミリーの死により突如終わりを迎える。
死者となったエミリーは過去に戻り、何の変哲のない日常が輝いていたことを知る。

『トム・ソーヤーの冒険』のあの名場面を私は思い出す。
家出をしたトムたちが自分たちの葬式の日に戻って来てみると、
いつも厳しかった家族が、友人たちが泣いている。
彼らはその時、自分たちがいかに愛されていたかを知ったのだった。

青い鳥はほかのどこかではなく、自分の家にいる。
しかし、われわれがそれに気づくためには、
いつも遠回りしなければ、何かを失わなければならないのだろうか。

エミリーは言う。

「全然わからなかったわ。あんなふうに時が過ぎていくのに、
あたしたち気がつかなかったのね。……ああ、この地上の世界って、
あんまりすばらしすぎて、誰からも理解してもらえないのね。
人生というものを理解できる人間はいるのでしょうか―その一刻一刻を
生きているそのときに」

演劇の魅力は、人を非日常へと誘う力にあると私は考えている。
その意味で、われわれを目まぐるしく変転する社会から途中下車させ、
今ここにあることの喜びを実感させる力をもったこの小さな書物は、
およそドラマチックな出来事など何ひとつ描かれていないにもかかわらず、
逆説的にも最も劇的な作品となったのである。
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By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
極めてシンプルな構成であるにもかかわらず、いやそれ故にか、作者のテーマが心に染み入る。即ち、現実の世界とは「どこにでもある」ことの集積ではなく、唯「ここにしかない」ことだけが眼前に存在していること、またよりよく生きるためには「死者の目」が必要であることが。何はともあれ、週末の深更に独りで虚心に読みたい現代の古典。
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形式:新書
 オニール「夜への長い旅路」、ミラー「セールスマンの死」、ウィリアムズ「ガラスの動物園」と並ぶ、アメリカを代表する劇だ。1930年代に発表されたにもかかわらず、準備のしやすさ、演じやすさから現在なお世界各国の学生が好んで上演するという。
 この劇はあらすじというほどのあらすじを持たない。「舞台監督」の役者が初めに現われ、「わが町」を紹介するところから始まる物語は、息をつかせぬ展開とも強烈な個性を持った人物とも無縁である。

 どこにでもあるような風景は、そうであるからこそ星のように輝いている。この劇のように、多くの人々は平凡で、起きる事件も平凡で、町もまた平凡である。平凡であることは悪いことでもなんでもない。平凡そのものの中に何事にも換えられない価値がある。日々は美しい。人生もまた美しい。この劇が執筆されて何十年も後の今日でも、世界中で多くの人に上演され、読まれ、鑑賞され、そして涙されていることがそれを証している。
 ワイルダーは、オニール劇に代表される、ひどく暴力的な劇が人気を占めているアメリカ演劇界を憂えて独自の方法で劇作を目指した。その結果、生まれ、評価されたのが本作である。時々は必ず読み返すようにしたい、かけがえのない物語である。
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