ソードワールド2.0の三冊目。一応この三冊でルールがひと通り出そろったことになります。三冊目だけでは遊べませんので、一冊目から購入する必要があります。それぞれの簡単な内容は以下の通りです。
ルールブックI・・・基本ルール。1〜5レベルの魔法,技能等。
ルールブックII・・・種族の追加,技能の追加,6〜10レベルの追加魔法・技能等。
ルールブックIII・・・技能の追加,11〜15レベルの追加魔法・技能等
上の二冊には1レベルから利用できるデータが多く含まれていますので,最初から揃えておいた方が良いと思います。本書もあるに越したことはありませんが,無くても大きな問題はありません。
<旧ソードワールド(以下旧作)からの主な変更点>
1.ルーンフォーク(人造人間)、ナイトメア(突然変異種)など、いくつかの種族が追加された。
2.グラップラー技能,フェンサー技能など,いくつかの技能が追加された。
3.戦闘特技のルールが新設されるとともに,戦闘エリアに関する詳細なルールが定められ,戦闘がより派手に,緻密になった。
4.神話を含め,全く違う世界設定になった(ラクシアと言う世界が新たに用意されています)。
<旧作から変更されていない点>
1.六面ダイス2個を用いる判定の大筋のやり方。
2.レーティング表(ただし,拡張されています)
3.魔晶石,通貨単位ガメルなどのいくつかの用語と概念
基本的に,ルールの端々に過去の面影はあるものの,全く別のシステムと考えて差し支えありません。旧作で使っていたキャラクタの新システムへの移行は,ほとんど無理でしょう(一から作り直すのと変わらないと思います)。
ルールは変わりましたが,ゲームとしての方向性は旧作と変わりません。旧シナリオはデータを差し替えるだけで使えそうです。逆に言えば,旧作では出来ない新奇なシナリオがプレイ出来る訳ではありません。従来との違いを出す時は,新しい技能や魔法,世界設定をからめるくらいでしょうか。
個人的にはシティアドベンチャー向けの技能や能力,ルールが新設されることを期待していたのですが,残念ながらそれはありませんでした。
新しい種族や戦闘ルールに興味のある方は購入しても良いと思います。ただ,より複雑になっていますので,どちらかと言えば旧作の方が初心者向きではあります。
あと、世界設定をはじめとして,かなりキャンペーンを意識した作りになっています。続き物のシナリオで,レベルアップを重ねて行くと面白くなりそうですので、そう言う遊び方が出来る方は更に楽しめるのではないでしょうか。
最後に不満点を。
魔法や技能,モンスターなどのデータはそれぞれの分冊に分散した形で載っており,ひとまとめにしたチャート類等はこの三冊の中にはありません。どうせ後で完全版やマスタースクリーンが発売されるのでしょうが,この三冊だけで見れば,かなり不親切な作りです。プレイのしやすさを考えれば,マスターをやる方は,自分でデータをまとめ直すくらいのことを検討した方が良いでしょう(私は実際にまとめ直しましたが,A4で50ページほどの分量になります)