『ゲーマーは外国人』って感じのリプレイです。
アメリカ育ちのハーフアメリカ人がGMを勤めるリプレイです。
リプレイの内容以上に両国の文化の違いが面白いです。
文化を知るには比較以上の手段はありません。
比較することによって初めて、自分たちにとって当然だったことが、実はそうではないことが分るわけです。
そういう意味でTRPG発祥の地であるアメリカと日本の文化の違いは非常に面白いです。
TRPGがメジャーであり家族などにTRPGの手ほどきを受けるアメリカ、TRPGがマイナーなためリプレイという布教手段を開発した日本。
個を優先するアメリカ、和を重視する日本。
ルールを厳格に適用するアメリカ、演出のためなら多少のルールくらい平気で無視する日本。
シナリオの設計思想にも違いを感じました。
日本においてはGMはホストであり物語を作る参加者の一人であり、シナリオもそもそも予定調和を前提として作られます。
しかし、アメリカにおいてシナリオはGMとプレイヤーの勝負のように捉えられています。
ですから、アメリカではGMはプレイヤーを本気で殺しにかかりますし、プレイヤーも容赦なくマンチキンに走るわけです。
このように向こうにはプレイヤーたちと一緒に物語を作る文化がないためプレイヤーたちも1.ひたすら自分のキャラに陶酔するタイプ2.ひたすら強さを求めるタイプしかないそうです。(KYとマンチキンしか居ないのかよとかツッコミたくなりました)
その他文化の違いでは、女ドワーフは髭であるべきだというアメリカと萌え幼女であるべきだという日本や、フィートインチのアメリカとメートルの日本の違いなど、色々面白かったです。
日本とアメリカのTRPG文化の違いを知る上でこれ以上ないというほどの良書です。TRPGという点を抜きにしても両国の違いが良く出ていて面白いです。
普通のTRPGとしてもそこそこ面白いですし、アメリカ式のシナリオにはなかなか参考になる点も多い気がします。