下品なお笑いは一級品だと思う。
でも最後のマスターの独白で全てが台無しとなっている。
確かにどんな状況でも上手く収拾している様に見えるが、実際はシナリオの煮詰めの甘さと情報出しの不備の尻ぬぐいを行っているに過ぎない。
前巻で聖獣ユニコーンから(中身次第では)世界の命運にも関わるオーブを託された聖騎士の話へと変化している(マスターも夢でオーブの危険性を煽っている)のに
著者は初期の単に国を救う事に固執した情報出しを行い、世界と都市の命運を秤に掛けさせて、都市を採らなかったからバッドエンドルートだと言っている。
また明らかなミスリードを行って(プレイヤー達より少しレベルが低い冒険者が居ると明言している)絶対成功しない(これは独白で明言)事に成功の可能性を臭わせている。
これは最高司祭に下された神託で「聖騎士と神官のパーティでなければ救えない」とでもして、絶対失敗について伝えるべきだったと思う。
マスターの独白を読んだ限りではもう遅い様だが、自分が出す情報の価値がプレイヤーに与える影響と、それを見越した情報提供の煮詰めを行ったシナリオを続刊には期待したい。
最後の方のマスターの独白がなければ☆3.5程度(流石に下品すぎる)だけど、あの言い訳のせいで読後に最悪な気分にさせられたので☆1個。
どこかの偉いさんが言っていた「プレイヤーは好きな事が出来る、マスターは何でも出来る。逆説的にマスターは好きな事をしていい訳じゃない。プレイヤーは何でも出来る訳じゃない。」
さて、プレイヤーしか世界を動かせないってのは、それを『プレイヤーに伝えてない』時は誰が好きな事をしてるんでしょうかね?