旧版ソード・ワールドRPGからお馴染みの地方紹介とシナリオ集を兼ねたツアー・シリーズのソードワールド2.0第1弾は、人気リプレイシリーズ『新米女神の勇者たち』の舞台ルーフェリアを取り上げた。
ルーフェリア地方の紹介が実に良くまとまっている。旧版ツアーは、地方紹介としては物足りないくせに、少ない設定に齟齬・破綻がある代物だった。しかし、今回はある程度読者を満足させる地方紹介の分量を確保しながら、破綻をきたさない範囲で設定をうまくまとめていて好感が持てる。
掲載シナリオ3本がまた実に良作。旧版ツアーのような野心的なギミックこそ無いが、テストプレイを感じさせない荒さも無くなっていて、ぜひプレイしてみたいと感じさせる。キャンペーン化にも十分配慮されている。
「Role&Roll」誌vol.62及び63掲載のシナリオも素直に組み込めるようになっている。このシナリオも良作なので参照されたい。
実用シナリオ集としてGMが持つ外に、地方紹介として広く読まれてもいいだろう。小説、リプレイで散逸的に描かれていた世界設定にまとまりと厚みを加えることは確実だ。今後のツアー・シリーズが楽しみである。