ゲーム中の生死は現実には影響を及ぼさない。だからこそゲームとして成り立つ。が、本シリーズでは見事にそれを覆してくれました。本来ならあり得ないMMOとリアルのリンク、かけるチップは己自身、これがストーリーの疾走感にあおられ其処に明日が見えぬが故により高まる恋、これらがバランス良く綴られたのがSAO第一巻だったと思います。
三巻四巻とリアルの生命には関わらないMMOを転戦してきたキリト君なのですが、いよいよ周りがきな臭くなってきたようです。かつて意識してその命を奪った相手(かも知れない)の出現、同じように加害者をOOせざるを得なかった新ヒロイン、全く違う世界のハズが、虚構と現実の合間が少しづつ溶けていきます。
とは言えいっそ清々しいまでのたらし具合は未だ完璧。更には期待どおり剣!銃と硝煙の世界でもフォトンソードで斬りまくっているし。ま、其処がワタシ達読者にとっての楽しみの一つではあるのですが。
と言うことで単純だった構図が少しずつ怪しくなり、虚構の中ににじむ好意と悪意、現実の絆の強さと命の脆さ、この世とMMOの世界が混ざり合う時、彼とヒロイン(達?)は何を求めるのか。どうやら恋と冒険の物語にさらなる楽しみが増えた様で。
と益体もないレビューですが、これをみて一人でも多くの方にソードアートオンラインへの興味を持ってもらえれば幸せ。