ここにレンタル版のレビューを書くのは反則かもしれませんが…
現時点ではレンタル版のみ視聴後の感想。
DVDの凝ったメインメニューって昔から大嫌いなんですが、
このDVDのメインメニューの映像はよかった。
劇中で使われている映像をつないでいるだけなんだけど。そこで表現されている事にセンスを感じた。
友人をたくさん持ちたいという欲求があるわけでもない、
どちらかと言えば人付き合いの苦手なマークという青年が
自分の想像力を誰よりも饒舌に表現出来るのがコンピュータープログラム。
友人や恋人、家族と楽しい時間を過ごしている人たちと
ひとりでコードを書き続けるマークとの対比。
映画本編よりもメインメニューのムービーで、
そのことが浮き彫りにされているような作りが面白いと思った。
セル版も同じメニューなのだろうか?
映画を見終わってからじっくりと見ると
本編をもう一度見たくなる。
DVDを見る時に、まずメインメニューを鑑賞してから本編を見る人はいないと思うけど、
本編の前に登場人物がどんな人物なのかを映像で見せるのは、
タイトルバックで犯人がノートを作る過程を映像で見せた「セブン」との共通性も感じる仕掛けに、
誰が考えたんだろう?と興味をそそられた。
また、フィンチャーのオーディオコメンタリーは、映画を深く知る上で非常に面白い。
当然のことのように「このシーンは何十テイク撮った」とサラッと言うコメントは今回も健在。
特に今回の作品は実在の人物を描いているだけに、
事実をどう捉え、映画を創造していったのかを知りたくなったので
コレクターズエディションを買ってみようかと思った。
だけどこのパッケージに関するレビューが少なかったのがちょっと残念。
フィンチャーは、いかにリアルを描くか。というところに一切興味がないところがすごい。
これはフェイスブック創業時のエピソードを描いた再現ドラマと思われがちだが、
映画はそれをモチーフにしただけの、ある青年の成長物語として描かれている。
フェイスブックというサービスがいつまで繁栄するかはわからない。
でもだからこそ今描くべきだ!と製作に踏み切ったそのスピード感もただ事ではないと感じる。
映画の中盤、下着通販サイトの創業者は目の前の金に目が眩み、
大きな成功を掴み損ねたという逸話が披露される。
妻に下着をプレゼントしたかっただけの男の話だ。
マークは世界最大のSNSを築き成功を手にした。
閃きの中から作り上げたサービスは名声の為?
何故SNSサイトの構築に魅せられたのか。
純粋に友達を増やしたいという動機ではなかったが、
ラストにはマークはそのサイトの中に
本当に欲しかったものを見つける展開が
なるほどと思わせる。
5億人と友達になりたかったわけじゃない。
たった1人の女性と繋がりたかっただけの青年の話だ。