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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
入門書として,
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レビュー対象商品: ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書) (新書)
他の人の評価は結構辛口のようだが、ソーシャルキャピタル「入門」としてはかなり良いではないかと思う。ネットワーク理論から、どういう繋がりを持っている人はどのような傾向にあり、村八分に遭う人はコミュニティの中でどういう位置づけになっているのか、その圧力の発生など、学部生が読む入門書としては非常に良いと思う。経済格差がソーシャルキャピタルを壊す云々もあるが、こういう論点が残されているという提示も入門書としては非常に良いものである。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
経済格差はソーシャル・キャピタルを毀損する,
By James (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書) (新書)
副題は震災を意識したタイトルとなっているが、本著の主題は経済格差と社会関係資本(ソーシャルキャピタル:以下SC)の関係である。筆者は経済的格差がSCを毀損すると主張、いくらかの実証も行っている。今後、経済学が金銭的指標よりも幸福度といったより主観的なものを扱って行く場合、SCをめぐる議論は避けて通れず本著はSC研究から経済学への嚆矢といえよう。さて、SC研究者ナン・リンによるとSCにはweak ties(強い紐帯)とstorong tiesがあり、前者はbridging、後者はbondingに対応している。SCのヒエラルキー構造を語る上で欠かせない区別であるが、本著は格差とSCの関係を語るうえでbridgingとbondingの差異を意識した分析が十分にできてないように思う。格差が進行し階層化が進めば社会の分断が起こり、ヒエラルキー底辺の人が上位ヒエラルキーにアクセスし就労援助や教育を受けにくくなり益々格差が世代継承的に進行するというなストーリーが弱い。 欧米でSC研究が先行したのは、異文化・異人種などといった異質なもの同士の関係といったものが、企業統治・社会統治で問題になっているからであり、社会構成員が同質である東北において震災を通して社会の絆が再認識された程度の認識しか示せないのでは、いささか情緒的であろう。 外国人の増加や社会の階層化というSCにとっての断層が進行する日本に対して、異なるもの同士の社会関係、信頼や規範をどう確立し多様性のある共生社会へと変貌すべきかパースペクティブを示せてない部分は本書のweak pointだと思う。
5つ星のうち 4.0
経済格差議論への一石となるか?,
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レビュー対象商品: ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書) (新書)
本書はタイトルに「入門」とあるとおり、ソーシャル・キャピタル(SC)について、その定義や学説などを分かりやすく解説したうえで、SCの有用性(何の役に立つのか?)やSCに影響を与える要因等について述べる。SCというものを一通り理解する上で必要な情報が、本書にはコンパクトに盛り込まれていると言えるだろう。加えて興味深いのは、「経済格差がSCを壊す」との主張である。私はその主張に賛同するし、この考え方は経済格差是正の有力な論拠になるのではと期待する。社会にとってのSCの重要性及びSCを築くことは容易ではない、ということが認識されていけば、SCを壊す要因となる経済格差は放置できない、との主張がより正当性を増すであろう。 なお、本書の副題やカバーのアピール文は、経済格差問題を前面に出した方がよいのでは、と感じる。
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