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最も参考になったカスタマーレビュー
36 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
王様より素敵なローレンツ,
By 漆原次郎 (千葉県市川市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ソロモンの指環―動物行動学入門 (単行本)
「ソロモンの指環」とは、旧約聖書に出てくるソロモン王が、けものたちと話すために使ったアイテムが「ソロモンの指環」。いっぽう本書『ソロモンの指環』は、動物行動学者が動物たちを親しみの眼差しで観てきたその記録。親しい動物となら指環なしでソロモン以上に話せると著者ローレンツは胸を張る。どの話も劇的に思えたのは、レトリックを使って魅せているからではなく、動物たちの行動自体が想像以上に魅力的なものだったから。たとえばコクマルガラスはギャアギャアと鳴いて仲間が捕食者に捕われないように助ける。それでいて「助けてやったんだ」なんていう恩着せがましさはこれぽっちもないらしい。 動物をつぶさに観察する著者ローレンツ。その像をかってに想像すると、日高敏隆先生(この本の訳者)と、畑正憲さんを足して2で割った人が浮かんできた。動物行動学の研究のため(というより動物が純粋に好きだったのかも)、自分の家や敷地に、トゲウオ、ホシムクドリ、サル、ハイイロガンなど、いろんな動物を飼った。鳥が檻の外へ飛んで行ってしまっても、かならずといってよいほどローレンツの元へと戻ってくる。 ヒナが卵から孵ったとき、初めて目にした動く物を親と信じてしまう、あの「刷り込み」の話も出てくる。ローレンツが親と化してガンを巣立つまで育て上げる姿はこっけい、かつ「鳥たちはどうなってしまうの」というサスペンスさえある(無事、ローレンツは親鳥の役目を果たした)。 一冊まるまる、動物への接し方の手本そのものだ。ペットを飼っている方、これから飼おうとしている方、動物が好きな方、嫌いな方、どんな方でも読めば動物を見る目が変わると思う。
30 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人生を左右した1冊,
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レビュー対象商品: ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) (文庫)
高校の時、まさに運命の出会い。ソロモン王の指輪について調べるために手にしたはずなのに、読み終わる頃にはそんなのどうでもよくなっていました。なんとなく生き物好きだった自分は、この本を読むことで、とても啓蒙されたと思います。ちょうど夏休みだったので、「これしかない」気合いの入れようで感想文を書きました。誰にも認められなかったけれど、満足でした。あ~でも、たしか「素晴らしい生き物飼育書」とか書いた気が・・・。若気の至りですね。ちなみに数年後、大学で研究室を選ぶ際にも、決定打になっています。
35 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とってもお茶目なノーベル賞受賞者,
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レビュー対象商品: ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) (文庫)
ノーベル賞受賞者ローレンツを、日本を代表する動物行動生態学者・日高が訳す!…と言っても、全然難しくなんかないです。飼っていた鳥に著者がメスと思われてしまい、餌を耳に詰められて求愛される…など、面白いエピソードが満載。私は大好きだった中学の生物の先生にこの本を薦められ、生物学にハマってしまい、今では大学院で研究しています。生涯の宝物の一冊です。
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