少しカウンセリングをかじった人なら、家族療法、ブリーフセラピー、ナラティブセラピーという言葉を聞いたことがあるはずである。その技法の習得にとどまらず、いじめや不登校など子供の問題解決に向けて「問題解決事例のネットワークデータベース」が、ソリューションバンクであるらしい。
ゆえに、医者・心理学者・カウンセラー・教師、どの立場から読んでも、なるほどと思わされるところは多い。事例と介入を丁寧に列記していて、技法が目指した方向、問題点にも言及している。
しかし、紹介的な内容なので、深いところまで説明しきれていない、何か少々読者に遠慮があるような展開で、入門書というには難しく、かといってそれほど高度かというと、そうではない心理学中級クラスといった感じの軽い読み物として、読みすごされてしまいそうな雰囲気が漂っているので、星4つにした。
最後のワークショップ実況中継の部分にもっと手が入っていれば、読み応えがあったかもしれない。