前作から引き続きPharrell Williamsらが制作に参加しており、楽曲のクオリティは高い。また「ビヨンセの妹」という(あくまできっかけとしてだが)話題性を考えれば、もう少し数字が追いついてもいいはずなのに、と思う。ゲフィン・レコードからはこの1作のみで契約が切られてしまったようだ。筆者以前にレビューが1件(しかも輸入盤)しかついていないことをみると、ここ日本でも音楽に詳しい層以外にはあまり興味が持たれていないのかもしれない(筆者は決して音楽に詳しいわけではないが・・)。
エンターテインメント・ビジネスの難しさを実感する。と同時に、「誰それの家族」ということだけで数字が取れるわけではないことの健全性も感じる。
気になる点を挙げるならば、ビヨンセの実の妹なのだから仕方ないのだけれど、声つきや歌唱が思いの外ビヨンセに似ていて、それが「個性を薄めたビヨンセ」のように聞こえてしまうところ。その点で☆1マイナス。R&BやHipHop畑の制作陣ばかりだとビヨンセとどうしても被ってしまうから、いっそ畑違いの人と実験的にシングルを作ってみたらどうだろうと思うのは、やっぱり素人考え?ブルース・ロックやラテン・ロックなんかはけっこうイケルと思うんだけどな。
あのジャネット・ジャクソンも「マイケル・ジャクソンの〜」という説明なしに自らのブランドを確立したのは、アルバム三作目から。それを思えば、ソランジュにも可能性は十分開かれていると思う。楽曲制作にソランジュ自身が関わっているところも期待できる。次作もぜひ聞いてみたい。