予告編なんか見たら、物語は全部わかってしまってどうしようもなくなるなと、後から思った。あれは、予告編の作りとしては駄目だなぁ。
でも、幸い、僕は予備知識を全然持たないで、何だか評判がいいので見てみたくらい。出演の役者さんたちのメンバーもいいし。
で、・・・宮崎あおいと高良健吾の二人は、本当に仲の良い、愛し合う若い二人で、この二人をずっと幸せなまま物語を終わらせて欲しかった。二人とも、確かにこの映画の中で種田と芽衣子と呼ばれる二人の若者となっていた。いや、彼ら二人が、ただ本来とは違う名前で自分たちのままいるように見えた。
それが、20代から遠く20年を経た僕にも、切なく、温かく、幸せに感じた。だから、あまりに使い古された交通事故死の展開と、あからさまにそれを予感させる直前の流れには、呆然とした。
でも、こんなにひねりも無く臭いはずの物語が、僕の胸には響いて、今更ながらレビューも加えたいと思った。
青臭いはずの、「今、この人たちとここにいられるならそれでいい。」という言葉の重みが、50歳を前にしたおじさんの心にも響き、響かせる「思い」が、二人だけではなく、全ての登場人物の目に宿っていたのだと思う。
そして、この映画に、財津和夫が、あんな形で登場し、あんなにやさしいセリフを語る。僕のような年代の者には、それはまた、ちょっとたまらない場面でもあった。
ARATAさん、美保純さん、岩田さゆりさん、永山君があんな風に登場して、それぞれにそこにいる人の思いをしっかりと伝えている。最近多い、ただの若者映画とはちょっと違う、ちゃんとしっかり作られている映画だった。