今、とてもホットな話題の一つであるソマリアの海賊にまつわる現実の危機をテーマに、
その背景や日本政府の対応及び有るべき「本当」の姿を赤裸々に綴った迫真の書。
著者もふれているように、危機管理コンサルタントのイメージとは裏腹に、リスク及び
クライシスについて、とても解かりやすい言葉で表現されている。従って、この手のテーマの
初心者から専門家まで納得させる内容となっている。更に、万が一誘拐事件に巻き込まれた
場合や、企業が危機的な状況に陥った際の対応についても実用書的な有用性を感じた。
一点、惜しむらくは、新聞記事からの引用が本年の3月中旬までをカバーし、上梓が4月上旬
と言った異常なタイムスケジュールで完成させた事もあったのか、誤字脱字が散見された。
これは情報発信の鮮度を優先させた意味でのご愛嬌と受け止めている。