先頃ラジオを聞いていて「ソプラニスト」という言葉を初めて知った。
男性で大人になっても声変わりせず、子供の頃のままの女性のような声を保った声楽家のことを言うのだそうだ。
大変珍しいことでソプラニストと呼べる人は世界でも何人もいないらしい。
実際ラジオで声を聞いているだけでは、まったく普段の声も女性が話しているように聞こえた。
そのラジオに出演していたのが日本人で岡本知高氏。
折しも氏初のCDアルバムが発売されるというので早速購入してみた。
すばらしいアリアである。すばらしい歌声である。
米良氏のようないわゆる裏声を使った男声の少し無理のある高い声ではなく、本人の元々の声であるから、声帯のすべて、一般のオペラ歌手のように全身を使った歌声が出せる。
しかも岡本知高氏自身がこの声とはにても似つかぬ、巨漢である。風貌もかなり男性的。
その大きな身体から出される伸びやかな高音に参ってしまった。
ほんとうに伸びやかでどこまでも伸びていきそうな豊かな声量だった。
2枚組で一枚は有名どころのオペラアリア集。一枚は日本の歌集。このあたりの選曲がこころにくい。
アリア集も好きな曲ばかりだが、日本の歌には「小さな木の実」が入っていてとてもうれしかった。
大好きな曲なのでなんどもなんども聞いてしまった。
そのほかには「翼をください」とか今年のヒット曲「さくら」も入っていて、その豊かな声量につられて聞きながらつい大声でいっしょに歌ってしまいそうになった。初回特典で「ホワイトクリスマス」が入っていたのもいま発売ならではであろうか