本書は採用担当者のための本と言うことになっていますが、応募者にも管理職にも有益な内容になっています。
ジョエル氏の主張はおおよそこんな感じである。
採用について
1.インターンシップを利用する
2.有名大学や開発者会議へ自分から出向く
3.社員の紹介はあてにならない
4.良い人に来てもらうために社内の開発環境を良くしよう
5.履歴書は振るい落としに使うだけにする。
学歴や経歴で面接の順番を決めると効率が上がるが、それらで採用を決定してはいけない。
6.電話面接でさらに振るい落として手間を省く
7.面接でコードを書いてもらう
8.面接でクイズや知識だけの質問は最悪
9.落とした応募者にも会社に対して良い印象を持ってもらおう
職場の管理について
1.軍隊式管理は知的職業に向かない
2.従業員を数値的なもので評価すると、従業員はその数値を上げることに熱心になり、実際の効率は下がる。
3.社員を管理するよりも社員を教育しよう
4.社員と組織のゴールを一体化させよう。これが最高の方法だが、非常に困難である。
5.ジョエル・テストを使おう
全部読んでみると、結局のところ組織の管理と採用は表裏一体であることが分かります。
組織を改善せずに良い人に来てくれと言っても誰も来ません。
本書は非常に良い事が書いてありますが、以下の点を差し引く必要もあります。
1.ジョエル氏の経営するFog Creek Softwareは社員数十名の中小企業
2.少数精鋭。本当に優秀な人しか雇わない。
3.採用数は数名
4.社長のジョエル氏が未だに技術者で現場を良く理解している
5.アメリカの企業である
本書の内容は中小企業だからこそできることかもしれませんが、大企業でも参考にするべきことは多いはずです。