ハードウエアの急速な進化に比例するように、ソフトウエアの開発規模は膨らむばかりである。しかし、ソフトウエア開発の作業は人手に頼らざるを得ず、業界全体を見ると生産性の改善は遅々として進んでいないのが現状だ。本書は「ソフトウエア産業はいまだに労働集約型の家内制手工業の段階にある」と指摘。こうした課題の解決策として、ソフトウエア・ファクトリを提案する。
ソフトウエア・ファクトリは、1970~80年代にNEC、日立製作所、富士通といった国内のメインフレーム・ベンダーが採用した同名の手法を原型としている。本書が扱うのは、「モデル駆動アーキテクチャ(MDA)」などの新しい概念を取り入れ、米国で大きく進化した後の姿だ。マイケル・A・クスマノ著『ソフトウエア企業の競争戦略』(ダイヤモンド社)と本書の併読を薦める。
(日経コンピュータ 2006/01/23 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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ソフトウェア開発の将来像,
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レビュー対象商品: ソフトウェアファクトリー―パターン、モデル、フレームワーク、ツールによるアプリケーションの組み立て (単行本)
現在のUML、モデル駆動型開発、アスペクト指向ソフトウェア開発、アーキテクチャ構築、開発プロセスといった複雑なソフトウェア開発の要素技術を体系化し、個々の要素技術を明確化したうえで融合した次世代開発基盤技術です。ソフトウェア部品を再利用するのではなく、ソフトウェア生産工場を再利用するという発想。日本でのソフトウェア・セル生産方式を推進する松本博士が前書きを執筆され、日本発のものづくりの考え方をも取り入れようとしている。今後のソフトウェア開発、アーキテクチャのあり方を考える上でぜひ読んでおきたい1冊でしょう。
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いい本です,
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レビュー対象商品: ソフトウェアファクトリー―パターン、モデル、フレームワーク、ツールによるアプリケーションの組み立て (単行本)
大きく分けて3部構成.第一部はSoftware Factoryに対する動機付けを与え,第二章でSoftware Factoryを実現するのに重要な要素技術を説明し,最後の第三章では例を挙げながらSoftware Factoryをより詳しく説明しつつ他の類似技術との差別化について議論している.第一部と第三部を読むと,Software Factoryとは何か,Software Factoryの技術的方向性,そしてマイクロソフトのSoftware Factoryに対するスタンス・方針が分かる.私は特に第二部の技術解説が内容的に優れていると感じた.モデリングやモデリング言語,サポートツールといったモデリング技術,そしてモデル変換やコード生成といったオートメーション技術がある程度詳しく網羅されている(ところどころ抽象的な説明にとどまるところもあるが).こういった技術のサーベイをする用途でも十二分に有益な内容.著者はSoftware FactoryがMDAと異なる理由やUMLを使わない理由などを述べてはいるが,本質的にモデル駆動型開発を実践するための枠組みなので,UMLを利用してモデル駆動型開発をする開発者やアーキテクト,MDAを推進・ウォッチしている読者にも有益な内容がたくさんあるはず.
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